今週の湘南台ビジョンは、中まとめとして、各団体や個人に語ってもらった湘南台のビジョンを振り返ってみましょう。


 イルミネーション湘南台は、"まちに明かりを、こころに光を"を合言葉に、街路樹にイルミネーションを飾り、特大クリスマスツリーを駅に置き、人々の心に安息を与えてくれました。光の輪をひろげ、より一体感ある湘南台を目指しているそうです。
 湘南台お化け屋敷は、小学生から大学生まで幅広く交流できるお化け屋敷を開催し、仲間とともに楽しい思い出をつくっているそうです。また、中高生が主体的に参加できるボランティアの場をふやし、子どもが活躍できる街づくりを目指しているそうです。
 W+I&Sは、地域のイベントに参加したり、高校生向けのワークショップを開催したりと、ダンスを通じた人と人との支え合いを大切にし、今後も意欲的に活動していくそうです。6/9,10には文化センターで春公演があり、練習風景も含め、湘南台の文化をつくっているように思えます。
 秋祭りは、地域とともにそれぞれの祭りを盛り上げられるよう、湘南台や藤沢付近に住んでいる人なら誰もが知っているようなお祭りにしたいと語ってくれました。
 湘南台の家は、住民同士が助け合い、いきいきとその人らしい日々を暮らせる湘南台を理想に、見回りやドキュメンタリー製作など具体的な活動を行ってきたそうです。ホームレスの方と何度も対話をし、自立支援までを継続して行うその活動には、熱意と誠意を感じました。
 長く湘南台で活動してきた天笠さん、錦見さんは、多くのSFC生に、学生の活動に好意的なこの湘南台を、フィールドワークの場として、あるいはさらに地域行政の一環に関わる街づくりの場として積極的に活用してほしいと語ってくれました。住む街から学ぶ街、そして創る街という錦見氏の言葉が印象に残っています。
 さて、各団体のビジョンには、より多くの人に活動を知ってもらい、より大きな活動にしたいという要素が入っていました。では、第三者に知ってもらう・動いてもらう、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。僕は今回のように、団体の理論を発信していくことが必要だと思っています。特に、第三者に支援、参加してもらうためには、もちろん学生ならではの情熱も必要ですが、こういう目的のため(この問題を解決するため)にこんな活動をしていますという理論の伝達が大切なのではと思えます。今回の企画が、各団体のもつ理論の発信、また自分たちの団体や理論について改めて考える機会として役に立ったなら幸いです。記事に参加してくださった方々、どうもありがとうございました。
 また、より多くの学生に街づくりの活動に参加してほしい、フィールドワークの現場として活用してほしいというコメントもいただきました。実際に学生が湘南台で新たな活動を開始する、あるいは既存の団体が新たな展開をするためには、もっと地域の情報が必要だという気がします。そこで、次回の記事からは、地域の各団体や人物の紹介を行っていきたいと思います。今後も、どうぞよろしくお願いします。(梶原 利允)