第13回学生CGコンテストの受賞作品が発表され、関根雅人さん(環4)の『ene-geometrix.02』がインタラクティブ部門の最優秀賞を受賞した。


 『ene-geometrix.02』は、熱を利用して液体の表面に様々な模様を描き出す装置。液体には、一部を熱すると、熱した部分が上昇しその他の部分が下に流れる性質がある。この性質を利用して、水槽に入れた特殊な液体に電極盤で熱を与えて流れを作り出し、その流れによって表面に模様が浮かび上がる仕組みだ。
 学生CGコンテストは、CG-ARTS協会の主催する、学生を対象とした静止画・動画・インタラクティブ作品のコンテスト。受賞作品展が2008年2月6日(水)-17日(日)に国立新美術館にて、文化庁メディア芸術祭と同時に行われる。
 SFC CLIP編集部では、関根さんから受賞に際してのコメントを頂いた。
受賞に際して、コメントをお願いします。
 2006年頃からプロトタイプを作り始め、1年くらいかけて作ってきたのですが、その間は、2,3週間学校に泊まりこんで集中して作ったこともありました。プロトタイプを作っているうちに、「面白いものができる」という予感・確信があったので、それを形にするために脇目をふらずに作ってきました。
 今年の7月にオーストリアのアルス・エレクトロニカという展示会に招待されて、初めて公に展示したんですが、実はこの直前にお蔵入りになりそうだったんです。ですが、この出品を機に細かいところから作り直して完成度を上げました。日本より外国で展示する機会が多く、この前は上海での展示もあったんですが、そろそろ日本でも見せたいと思っていたタイミングでの受賞だったので、嬉しかったです。これをきっかけに、日本でも展示していきたいです。
SFCでものづくりをしている学生に向けてのメッセージをお願いします。
 表現したいものがある人は、学生のうちにとことんやっておいたほうがいいです。学生の時しかできないこともあるので、無理してでもやったほうがいいと思います。