SFC生の間でも、内々定をもらったという話が聞かれるようになってきた。超売り手市場と楽観視されていた今年の就職戦線だが、蓋を開けてみると苦戦する学生が少なくない。SFC CLIP編集部では3月の調査に引き続き、4年生10名に緊急アンケートを行った。


 エントリーシート(ES)の提出状況は20-30社が多い。内々定が出ている学生と出ていない学生は半々といった状況だが、今週になって内々定の報告が目立つ。ゴールデンウィークまでが一つの山場になるだろう。内々定が出ていない学生は、業界を絞っているか、そもそも就職活動に対するやる気がでないといった状況が多いようだ。
A君(環境情報)
提出したESは約40個。内々定はまだ出ていない。圧迫面接を受けた企業の印象が悪くなった。1次、2次面接は順調にこなせるようになってきたが、最終面接が一番怖い。
C君(総合政策)
内々定が1つ出ている。提出したESは36個。マスコミや航空業界、教育など幅広く受けた。不動産でグループディスカッションをしたとき、競争意識が強いメンバーを見て一緒に働けないなと思い志望度が下がった。
Kさん(総合政策)
内々定が3つ出ている。提出したESは約40個。地元のテレビ局を受けているが、東京で働きたい思いも強い。友人から聞いた話だが、面接に迷彩服で参加した人がいたらしい。「就職活動は戦争であります」と言っていたらしい。
S君(環境情報)
提出したESは約30個。内々定はまだ出ていない。広告業界を中心に受けていたが、最近はコンサルも受けている。湘南台に住んでいるが、三田キャンパスに通う名目で定期を買った。現状を麻雀的に言うと、配牌を見てたらタンピン系の345の三色。でも1とか2とか789とか入ってきてこれなら、チャンタ系の方がいいんじゃね? みたいな感じ。立直、平和、純チャン、三色で、ドラがいくつかみたいなデカイのも狙えそうみたいな。
Rさん(総合政策)
内々定が5つ出ている。提出したESは約30個。通信業界に進むことを決めた。人材・サービスやIT・通信から内々定をもらった。先に他社選考を受けている話をしていたので、辞退の連絡はスムーズに出来た。就職活動は社会科見学のようで面白かった。ただ、交通費だけで5万円ほどかかったのが痛かった。
Tさん(環境情報)
提出したESは約20個。内々定はまだ出ていない。日々、家でごろごろしている。今日も学校を休んだ。夏、秋の選考を受ける予定。選考に通過したけど通った企業には逆に不信感を覚えた。
N君(総合政策)
内々定を1つもらっている。提出したESは約30個。メーカーから内々定をもらっているが、ほぼ内々定が出ているベンチャーに進むつもり。やりがいを優先したい。超売り手市場と言われてたが、慶應生であることで有利だったとは思わないし、人間性が最も重要性だと思った。
Mさん(総合政策)
提出したESは約25個。出版業界に絞りすぎたせいで苦戦している。ESや筆記が独特で絞らざるを得ない。今は関係のない業界も受けている。(取材直後、Mさんから内々定をもらったという連絡がありました)
Y君(総合政策)
内々定を2つもらっている。提出したESは約25個。選考の前半で学歴の利を感じることはあるが、基本は人物重視だと思う。最終的には、自信を持って「第1志望です」と言えるかが問題。超売り手市場などというものは存在しなかった。
W君(総合政策)
提出したESは20個。内々定はまだ出ていない。役員面接が1つ控えているが、後はない。明日からESをいっぱい書くつもりで、2次募集に向けてやる気を出している。
調査日:2008年4月25日(金)
(山本恵太)