11日(木)-13日(土)、東京・自由が丘にて、安村通晃研究室による「時間展:空間から時間へ-新しいデザインの発想」が開催された。作品の展示に加え、トークセッションが行われた。


 安村研究室では毎年、様々なテーマに対して、ITを活かした提案を行う形の展示会を行っており、一昨年度の「カフェ」、昨年度の「おしゃれ」に続き、5回目の今年は「時間」がテーマとなった。このテーマは、特定の空間や場所ではなく、この世界に広く存在するものを対象とする狙いがあるという。
 会場となった「CASA TANA」は、自由が丘駅から徒歩5分、閑静な住宅街に位置するギャラリー。「その製品は、ユーザー生活時間をどう使うか」という視点から作られた約20の研究成果が並べられ、作品を触って体験する人々や作品の説明をする学生で賑わいをみせた。

時間展 時間展 時間展 時間展

また、3日間を通して安村通晃環境情報学部教授がホスト役を務めるトークセッションが開催された。最終日である13日(土)には、佐藤雅彦東京芸術大学教授が登場し、「アニメーションと時間」をテーマにした対談が行われた。
 安村教授はSFC CLIPの取材に「これまでの時間の見方は、効率良く使うことばかりに偏りがちだったが、私自身も時間の使い方を考え直したいし、皆さんにも考えてみてもらいたい」と語った。