「第9回バイオビジネスコンペJAPAN」の受賞者が決まり、先端生命科学研究所の関山和秀さんと菅原潤一さん(共に政・メ2年)が最優秀賞を受賞した。最優秀賞を学生が受賞したのは今回が初めて。


 バイオビジネスコンペは、日本のバイオ産業の振興のために、大学・研究機関の研究をもとにしたビジネスプランを発表し競い合うもの。今年は全国から45件の応募があった。
 関山さんと菅原さんは、「石油に頼らない超高性能クモ糸タンパク質繊維素材の実用化」と題した発表を行った。「夢の素材」とされるクモの糸の、世界初の実用化を目指す。実用化されれば繊維素材の脱石油化によって、地球環境にも貢献出来るという。
 同研究所の冨田勝所長は「この受賞をばねに、慶應発の最新技術で世界的なブレイクスルーを起こしてほしい」と今後の学生の活躍に期待を寄せた。