9月10日(木)-12日(土)、SFCで日本認知科学会第26回大会が開催される。11日(金)15:40-17:00には、θ館にて高木大成氏(96年総卒)による講演も予定されており、この講演には一般の学生も無料で参加可能だ。高木氏は、卒業後2005年まで西武ライオンズで活躍し、現在は球団職員として営業企画を担当。

講演テーマは「野球におけるスキルサイエンス」。講演は諏訪正樹環境情報学部教授、加藤貴昭環境情報学部専任講師との対談形式で進められる。選手生活でのエピソードを交えて、認知科学に関するキーワードについての議論を行うほか、スポーツの指導法やスキルの習得に認知科学がどのように貢献していくか、といったテーマでのディスカッションなどを行う予定だ。
 高木氏は、桐陰学園高で右投左打の捕手として活躍し、91年に主将として夏の甲子園に出場。92年には総合政策学部に入学し、東京六大学リーグで103安打、13本塁打の成績を残した。96年にはドラフト1位で西武に入団し、捕手、一塁、外野、二塁などのポジションで、97-98年のリーグ連覇に貢献。内野手として2年連続でゴールデングラブ賞を受賞するなどの活躍を見せた。2005年のシーズン終了後は現役引退し、西武球団職員を務める。
 日本認知科学会は、人工知能や言語学、脳神経科学などを基礎とした「認知科学」に関する研究活動を行う。SFCでも認知科学と人工知能、スポーツサイエンスの領域を融合した「スキルサイエンス」という新しい領域に関する研究が行われている。学会への参加には申し込みや参加費が必要だが、今回は高木氏の講演に限り、自由に聴講することができる。