SFCの学生団体、Sports Management Research Group(SMRG)と義塾野球部は8日(土)、「スポーツキャンパス~野球交流~」を慶應義塾大学日吉グラウンドにて開催した。


 「学生がスポーツによって新たな“つながり”と“ひろがり”を創る」ことを目的に活動するSMRG。今回は義塾野球部と共同で、「SFC20周年記念 第22回スポーツキャンパス2010Winter~野球交流~」を開催した。イベントには横浜市港北区にある12の少年野球チームに所属する5・6年生合計148名と義塾野球部約70名が参加し、義塾野球部が小学生と野球を通じて交流した。

1

地理的には近くにあっても、大学の部活と地域との交流は乏しい。スポーツキャンパスを通して地域に開かれた大学を目指そうというのがこのイベントの目的だ。また、教える側の大学生も、小学生に教えることで野球に関する"気づき"を得られるという。
 当日は開会式の後、チームごとに別れて投手、捕手、内野手、外野手のポジションをローテーションで行った。練習中は双方真剣ながらも投手コーナーでは小学生が大学生に変化球を要求したり、内野、外野のコーナーでは大学生が手本を見せながらコミュニケーションを図るなど和気あいあいとした雰囲気で進行していた。
23
 練習の後には大学生・小学生混合チームでベースランニング大会が行われた。大学生は声を出して小学生を応援したり、走るときには小学生に勝ち過ぎないようにスライディングを披露したりするなど、会場は大きな盛り上がりに包まれた。
45
 閉会式ではベースランニング大会の表彰が行われ、優勝チームは賞品として伊藤隼太主将(環3)のサインボールを本人から手渡しで受け取った。

6

参加した小学生に話を聞いたところ「とても楽しかった。大学生はかっこ良かった。つぎも参加したい」と語ってくれた。また、大学生達も小学生のみならずその兄弟とも遊んでいる姿が見られ、リラックスした様子が伺えた。インタビューでは子供が好きな部員、子供ごころを忘れていない部員が多いという話も聞かれたように、大学生が子供たちと自然に触れ合っていた。

7

義塾野球部の石黒照朗さん(環3)は今回のイベントについて「子供たちが野球を楽しんでいる姿から自分の原点を思い出した。神宮という目標、プレッシャーで野球をすることが辛くなることもあるが、子供のころの野球が好きだった気持ちを忘れないようにしたい」と語った。
 
 またSMRG所属で今回の企画代表、柏木裕希さん(環1)は「小学生はもちろん、大学生も楽しんでいて、人と人とを結びつけるスポーツの力というものを強く感じた。私たちSMRGのイベントが他の大学のモデルケースとなれるように、更に発展するように今後も努力していきたいと思う」と話した。

8