8月2日、高校生を対象としたワークショップ「未来構想キャンプ」が開催される。未来構想キャンプは今年初の試みで、8月1日開催のオープンキャンパスとは一線を画す取り組みだ。申込み締切は15日(金)まで。このワークショップの醍醐味を加藤文俊環境情報学部教授、高汐一紀環境情報学部准教授、田中浩也環境情報学部准教授に伺った。


 当日は以下の5つのワークショップが実施される。
・田中浩也環境情報学部准教授らの
「デジファブ・ワークショップ/未来のものづくり」
・加藤文俊環境情報学部教授らの
「リトルプレス・ワークショップ」
・井庭崇総合政策学部准教授らの
「社会デザイン・ワークショップー2040年の世界を構想する」
・飯盛義徳総合政策学部准教授らの
「社会イノベーション・ワークショップ」
・國枝孝弘総合政策学部教授らの
「外国語教育環境デザインワークショップ」
それぞれワークショップにはエントリー課題があり、選抜に通った学生が参加できる。このワークショップの醍醐味を加藤教授、高汐准教授、田中准教授に伺った。

加藤教授「自分の居場所を見つける」

キャンプでは火起こす人が起こす。釣りが得意な人が魚を取ってくる。キャンプではみんながなにかしらの仕事を自分たちで見つけ、行動する。この未来構想キャンプでもその"キャンプ"の理念でみんなに動いてほしい。このキャンプの目的は、楽しい時間を共有すること。高校生は新しい関係を創り、役割を見つけ、居場所を見つけてほしい。未来構想"キャンプ"は文字通り閉鎖的な知の世界(教室)を飛び出して、新たなコミュニケーションを築く"キャンプ"なのだ。

高汐准教授「一番の違いは初対面同士がグループを組むこと」

高校生と高校生、高校生と教授間のコミュニケーションが生まれることがこのワークショップの醍醐味であり、オープンキャンパスとの一番の違いと言える。こちらもシナリオを用意しているが、どうなるかは高校生次第。参加者たちの行動によってイベントが動き、また「来た側が頭と身体を使う」というように能動的な側面が強いことも、このワークショップの特徴だ。高校生には裸一貫で来て欲しい。変な準備をしてくる必要はない。自分の思いをぶつけるべく、高校生はこの夏、SFCに足を運んで欲しい。

田中准教授「息苦しい高校を抜け出してここに来い!」

受験生は1回SFCを見に来て欲しい。SFCを知らずに入学すると憂き目に合うこともある。他大学とは異なった特殊なシステム、カリキュラムである以上、SFCの思想や価値観、理念を入学前に体験することは重要だ。
 本当は残留もさせたかった。そういう意味でのキャンプ。「残留」「グループワーク」を体験してこそ、SFCというものがわかるから。ぜひ地方の人にも積極的に参加して欲しい! 日本中の様々な高校生と友達になって、広い範囲のコミュニケーションを体感してほしい。高校で受験勉強をしているだけでは見えないものを体験できる。息苦しい高校を抜け出してここに来い!
 3人に共通する主張は、未来構想キャンプでの経験を通して、SFCは面白いという感覚を見つけて欲しいということだ。申込み締切は15日となっている。SFCに少しでも興味を持っている高校生は申し込んでみてはどうだろうか。