皆さんは、タブリエレディバードにあるランチョンマットをご存じだろうか? 暮らしのなかの様々な場面を切り取った写真が布製のマットに印刷してあり、カフェ内のテーブルを彩っている。今回、SFC CLIPはこのランチョンマットを作った諏訪研究会Klassistプロジェクトメンバーの坂田彩衣さん(環4)、忽滑谷春佳さん(環4)のお2人にお話を伺った。

ランチョンマット2

ランチョンマットの目的

 私たちは、諏訪研のなかで身体(からだ)に根ざした生活をデザインするプロジェクトを進めています。そこで何か身体について考えられるようなメディアを作れないかと考え、カフェのランチョンマットに注目しました。食事をするとき、食堂や生協ではなく、わざわざタブリエレディバードのようなカフェを選ぶ人って、ちょっと一息つきたい、ゆっくりしたいと思っていますよね。感覚が鋭く、心がオープンな状態なんです。

 そんな雰囲気で食事できる場所に、日常の生活を思い出させるような写真をランチョンマットにして置くことで、自分の身体について考えるきっかけにしてもらいたいと考えました。以前は雑誌だったのですが、ランチョンマットのほうが食につながっているし、読んでくれる人が多いのではと考えました。

ランチョンマットができるまで

 テーブルには、「ランチョンマットの種」というノートも一緒に置かれています。ここには、私たちメンバーが用意した写真が何枚かファイリングされています。これを皆さんに見ていただいて、気になる写真があったら、スペースにコメントを記入してもらい、私たちがその写真とコメントをアイロンプリントでランチョンマットにします。

 また、このノートだけでなく、Twitter(#Klassist)でもコメントつきの写真を募集しています。食を通じたプロジェクトなので、食事の写真が増えたら嬉しいなと思っています。

 タブリエレディバードで食事をされた際には是非目を通して、気になったものがあったら、コメントを書いてみてください。

ランチョンマット1

楽しんでもらうための、様々な工夫

 実はこのランチョンマットは、春学期まではプラスチックでラミネートしたものだったんです。でも、硬くて安っぽいし、テーブルに置いた時に段になってしまってノートPCが使いづらい、ということで、この秋に布製になりました。こっちのほうが、雰囲気が出て落ち着きますよね。レイアウトの際には、コメント等の文字の配置をとても考えていて、「ボウルが真ん中に来るから文字は脇に」という風に気を遣っています。

 さらに、このランチョンマットはタブリエ・レディバードだけでなく、網島の「the statue of liberty」というお店にも置いてもらっているのですが、一品料理がメインのタブリエ・レディバード用、セットメニューの多い the statue of liberty用、とランチョンマットのレイアウトを作り分けているんですよ。

ランチョンマット3

 皆さんも、タブリエに足を運んだ際にはぜひ「ランチョンマットの種」に目を通して、お気に入りの1枚を見つけてみてはどうだろうか。