延長10回劇的勝利! 義塾野球部、慶早1回戦に勝利

2日(土)、義塾野球部は春の六大学野球リーグ慶早1回戦に臨み、早稲田大学(以下、早稲田)に延長10回、5-3で辛くも勝利を収めた。2回戦は明日3日(日)に行われる予定で、義塾が勝利すれば慶早戦の勝ち点が義塾に入る。

　春の慶早1回戦は義塾・福谷浩司(理4)、早稲田・吉永健太朗の先発で試合開始。両投手とも2回戦の先発が予想されていたため、神宮球場は驚きの声に包まれた。また義塾は谷田成吾(商1)をスタメンで起用した。

試合は劇的な形で幕が開く。初回、義塾の1番福富裕(商4)がバットを振りぬくと打球は勢いよくレフトスタンドへ。初回先頭打者本塁打で義塾が1点を先制する。

早めに点を返したい早稲田はその裏、先頭の1番中村奨吾がヒットで出ると2番大野大樹が手堅く送りバント。続く3番吉澤翔吾を抑えるも、福谷は制球が今ひとつ定まらない。4番杉山翔大と5番地引雄貴に連続して四球を与え、2死満塁のピンチを招く。しかし、ここで6番茂木栄五郎をセカンドゴロに打ち取り、無失点に切りぬける。
　試合が更に動いたのは5回表。義塾の1番福富が死球で出塁すると、2番影山史貴(総4)の打球をセカンドがエラー。相手のミスで1死1,2塁のチャンスをもらう。3番横尾俊建(総1)は凡退するも、4番山崎錬(商4)が四球を選び、打席には5番阿加多直樹(法4)。ここで早稲田・吉永が痛恨のワイルドピッチ。ノーヒットで義塾に追加点が入る。K2-0W。吉永はこの回でマウンドを降りる。

もう1点取り、逃げ切りを図りたい義塾は7回1死、3番のルーキー横尾が左中間へソロホームラン。取りたいところでダメ押し点を取る。

このまま福谷が完封し、義塾勝利かと思われたが、早稲田が最終回底力を見せる。9回1死3塁の形を作ると、6番茂木が内野ゴロを放つもファーストのタッチを気迫でかいくぐり1点を返す。
　義塾はここで竹内大助(環4)をマウンドへ送り出す。代わった竹内大は途中から8番に入った早稲田主将の佐々木孝樹にタイムリーを浴び、これでK3-2W。さらに代打徳井翔一を敬遠して1死満塁、1打サヨナラのピンチを招く。

このサヨナラの場面、打席には早稲田1番中村。打球は三遊間を真っ二つに破り、まず3塁走者が生還。2塁走者佐々木も本塁を狙うもレフトから好返球が返り、ホームタッチアウト。試合は土壇場でK3-3Wの同点になり、試合の行方は延長戦へと持ち越された。なお、本塁に突入した2塁走者早稲田・佐々木は担架で運ばれて退場した。

勝負が決したのは10回表。この日当たっている5番阿加多が3塁打を放ち、無死3塁。このチャンスに代打渡邉暁眞(商3)がセンターオーバーのタイムリーで応え、勝負有り。この回更に1点を追加した。

10回の裏は竹内大が無失点に切り抜け、K5-3Wで試合終了。激戦を制した。

慶早2回戦は明日3日(日)13:00プレーボールの予定。明日も勝てば2連勝で慶早戦の勝ち点が義塾に入る。応援しよう。