『世界最大のおむすびアートPROJECT』実行委員会(以下、実行委員会)は福島の復興のためにギネス世界記録を目指すSFCの団体である。今年の10月もしくは11月に物産展や講演を合わせた情報発信イベントを計画中。現在、実行委員会ではスタッフを募集している。

3,110個の「おむすびアート」福島県の中に特産品が並ぶデザイン出典: 『世界最大のおむすびアートPROJECT』


なぜギネス記録?


 実行委員会代表の酒部美希さん(政・メ)は、100m「Bum Walk」という競技のギネス世界記録保持者。2009年に100m「Bum Walk」で11分59秒を記録している。その経験から、酒部さんはギネス世界記録で福島の復興支援に何かできるのではないかと考え、今回のプロジェクトを立ち上げた。
 最初の目標はこの秋に着色したおにぎりを使って、大きな絵を描くアート作品「おむすびアート」でギネス世界記録を狙うことだ。目指すのは面積にして100.00平方メートル、個数は「3.11」にちなんで31,100個。お米はもちろん福島産のものを使う予定だ。
 すでに福島と東京でプレイベントを開催しており、それぞれ3,110個、1,932個の「おむすびアート」を完成させている。
 現在「おむすびアート」のギネス世界記録は天神屋(静岡県)の、74.09平方メートル、22,350個だ。

代表の酒部さん「Bum Walk」のギネス世界記録保持者


福島の情報を発信したい


 『世界最大のおむすびアートPROJECT』最大の目的は、福島の情報発信だ。ギネス世界記録を狙う本番のイベントでは、パネル展示や物産展、ゲストを招いての講演を予定している。
 「福島の人々は継続的な支援を求めている。関東だと徐々に現地の情報が少なくなっている。福島の農作物でも放射線量が検出されないものがほとんど。イベントを通じて、福島の現状を知ってもらいたい。そして福島の特産品を少しでも買ってもらいたい」。そう語る酒部さんの決意は固い。
 今回の「おむすびアート」はあくまでスタート地点。今後とも様々なギネス世界記録に挑戦しながら、福島の情報を発信していく予定だ。
 実行委員会は「おむすびアート」に先駆け、8月4日、5日に開催される、「ふくしまキッズ博」で挑戦されるギネス世界記録『丸餅を使った世界最大のモザイクアート』にも全面協力している。

熱い想いを語る酒部さん


1・2年生歓迎! スタッフ大募集中


 現在、実行委員会ではスタッフを募集している。募集人数は30人程度。
 仕事の内容は、当日のイベントの準備や、協賛金・寄付金の依頼など運営資金の確保、広報活動やスケジュール管理といった総務など。毎月、一定額の活動費と交通費等の実費が支給される。詳細はWEBサイトで確認してほしい。
 酒部さんは「ボランティアと構えずとも、大学時代の思い出としてギネスに挑戦してみては」と語る。
 ギネスを狙って福島の復興支援を目指す『世界最大のおむすびアートPROJECT』。興味のある方は参加してみてはどうだろうか。

【申込先】perori [at] sfc.keio.ac.jp
(メールを送る際には [at] を @ に変換してお送りください。)