頼むぞ明治! 義塾野球部のリーグ優勝へのカギを握るのは明治大学
義塾野球部は秋の六大学野球リーグ対明治大学戦に勝ち越し、勝ち点を手にした。しかし、今週末の明治大学対法政大学戦にて、法政大学が勝ち越すと義塾の優勝の可能性が消滅する。
現在秋の六大学野球リーグはすべての大学が4カードを終え、最後のカードを残している。対戦カードはそれぞれ、慶應義塾大学対早稲田大学(以下、慶早戦)・法政大学対明治大学(以下、法明戦)・立教大学対東京大学であるが、立教大学対東京大学は優勝に関わりがない。
優勝の可能性があるのは義塾・早稲田大学・法政大学・明治大学(以下それぞれ、早稲田・法政・明治)の4大学である。
大学 | 勝利 | 敗北 | 勝ち点 | 勝率 |
法政 | 7 | 2 | 3 | .778 |
早稲田 | 7 | 3 | 3 | .700 |
慶應 | 6 | 3 | 3 | .667 |
明治 | 7 | 4 | 3 | .636 |
この4大学はいずれも勝ち点が3であり、どの大学も残り1カードの勝ち点を奪取することが優勝への最低条件である。義塾であれば、最終週の慶早戦勝利が最低でも必要となる。加えて、勝ち点で並んだ場合、勝率の優劣が求められるので、さらに条件がつく。
※東京六大学野球の順位決定は次の通り。
《同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位》
《勝ち点が同じ場合は勝率の比較によって順位を決定》
《勝ち点も勝率も同じ場合は、優勝校の決定に限り決定戦を行なう。2校で実施の場合は1回戦制で勝者を決める》
法政が今週末の法明戦に勝ち越した場合
仮に法政が週末の法明戦に2勝1敗で勝ち越した場合、続く慶早戦に義塾が連勝しても勝率で法政を上回れない。したがって、法政が勝ち越した瞬間に慶早戦を待たず、義塾の優勝の可能性が消滅する。
なお、明治は勝ち点の関係で優勝の可能性が消滅。優勝候補は法政・早稲田の2校に絞られる。
大学 | 勝利 | 敗北 | 勝ち点 | 勝率 |
法政(法明戦2勝1敗) | 9 | 3 | 4 | .750 |
慶應(慶早戦2連勝) | 8 | 3 | 4 | .727 |
また、法政が法明戦に2連勝した場合、義塾の優勝可能性の消滅はもちろんのこと、早稲田も法政を勝率で上回ることができないため、法政の優勝が決定する。
明治が今週末の法明戦に2連勝で勝ち越した場合
明治が週末の法明戦に2連勝で勝ち越した場合、少々複雑だ。勝ち点の関係で法政の優勝可能性は消滅するが、義塾・早稲田・明治の3校に優勝の可能性が残されたまま慶早戦を迎えることになる。
義塾にフォーカスしてみると以下の通りとなり、勝率の関係で慶早戦2連勝が求められる。
大学 | 勝利 | 敗北 | 勝ち点 | 勝率 |
慶應(慶早戦2連勝) | 8 | 3 | 4 | .727 |
明治(法明戦2連勝) | 9 | 4 | 4 | .692 |
大学 | 勝利 | 敗北 | 勝ち点 | 勝率 |
明治(法明戦2連勝) | 9 | 4 | 4 | .692 |
慶應(慶早戦2勝1敗) | 8 | 4 | 4 | .667 |
明治が法明戦に勝ち越さなければ義塾の優勝可能性が消滅するが、明治の2連勝でもかなり苦境に立たされる。義塾にとって一番有利なシナリオは次のパターンだ。
明治が今週末の法明戦に2勝1敗で勝ち越した場合
明治が週末の法明戦に2勝1敗で勝ち越した場合、まず勝ち点の関係で法政の優勝可能性が消滅する。また、慶早戦でどちらかが勝ち越すことで、勝ち越したほうが明治の勝率を上回るため、明治の優勝可能性も消滅する。詳細は以下の通り。
大学 | 勝利 | 敗北 | 勝ち点 | 勝率 |
早稲田(慶早戦2勝1敗) | 9 | 4 | 4 | .692 |
明治(法明戦2勝1敗) | 9 | 5 | 4 | .623 |
大学 | 勝利 | 敗北 | 勝ち点 | 勝率 |
慶應(慶早戦2勝1敗) | 8 | 4 | 4 | .667 |
明治(法明戦2勝1敗) | 9 | 5 | 4 | .623 |
2勝1敗でなく、2連勝ならば更に勝率は上る。そのため、このケースでは慶早戦を勝ち越し、勝ち点を手にした方が優勝となる。慶早戦の盛り上がりはこの場合が一番だろう。
週末は明治を応援
以上をまとめると
・法明戦で明治が2連勝→慶早戦で義塾が2連勝
・法明戦で明治が2勝1敗→慶早戦で義塾が勝ち点(2連勝or2勝1敗)
の2パターンが、義塾が優勝へたどり着く道筋だ。
華の慶早戦は優勝がかかった盛り上がる場面で迎えたい。今週末の法明戦では、是非とも明治に勝利して欲しい。