善行雑学大学で第165回講座が行われます。テーマは『日本とイタリアの不思議な縁』です。お誘い合わせの上、ぜひお越しください。


・日時: 2013年2月17日(日) 14:00-16:00

・会場: 善行公民館ホール

・テーマ: 『日本とイタリアの不思議な縁』

 人間同士に相性があるように国民の間にも親和力があるようだ。日本人は並外れたイタリア好きで、多くの人が幾度となくイタリアを頻繁に訪れ、知識も深い。イタリア人も世論調査をすると、好きな国民の上位に日本人は位置するそうだ。

歴史を遡っても、日本とイタリアの間には不思議な縁がある。そもそも日本をヨーロッパに知らしめたのは13世紀末に「東方見聞録」で黄金に輝く国ジパングとして紹介したイタリア商人マルコ・ポーロである。1585年にローマを訪れた最初の日本人、伊東マンショ等4人の天正少年使節団は日本での布教に熱心だったイエズス会のイタリア人神父たちの企てであった。日伊修好通商条約は1866年に締結されたが明治天皇が最初に信任状を受けた外交官は翌年に着任した初代公使ラトゥール伯爵である。

明治政府は、欧米文明を一気に吸収しようと、「お雇い外国人」を数多く招聘、工業、医学、軍事などの分野は主にイギリスやドイツ人であったがイタリアからは芸術分野の人材が招かれた。日本初の洋式紙幣「国立銀行券」をデザインした銅版彫刻のキヨッソーネや工部美術学校教授として多くの画家を育てたフォンタネ―ジ等によって日本における西洋美術の基盤が築かれたと言える。1990年以降、日本におけるイタリア文化への関心の高まりは、日伊関係の黄金時代を築いた。無数のイタリア料理店は白、赤、緑の三色旗を掲げ、ファッションやオペラが織りなすイタリア文化は、ゆとりある生活大国を目指す日本人にとり、いまや不可欠のものとなっている。



・お問合わせ先

宮田英夫 TEL: 0466-82-0517

※会員以外の一般の方は資料代他として400円が必要となります。

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《次回 第166回講座のご案内》

・日時: 2013年3月17日(日) 14:00-16:00

・会場: 善行公民館ホール

・テーマ: 仮『親日家だった開戦時の米国大使・J.C.グルー』

・講師: 堀井 功氏(元東京銀行常務取締役)

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