今年もインフルエンザが流行する季節がやってくる。インフルエンザへの感染予防について、慶應義塾大学保健管理センターは15日(金)、注意を促した。

日頃から体調管理を

 いったん流行すると急速に感染が広がるインフルエンザ。感染を避けるためには、予防接種、手洗い・うがいを頻繁にすることはもちろん、せき・くしゃみなどの症状があるときはマスクを着用するなど、咳エチケットにも注意しよう。睡眠を十分に取ったり、栄養バランスのとれた食事を取るなど、日頃から体調に気を配ることも大切だ。


サークルや研究室での集団感染にも注意

 慶應義塾大学保健管理センターは、サークルや研究室におけるインフルエンザの集団感染を回避するための予防法に関しても述べている。団体に所属する各メンバーがウイルスを持ち込まないという意識を持ち、体調が悪い場合は参加を見合わせるなどの対応をすることがもっとも効果的である。この対策により集団感染の発生率を大きく下げられるそうだ。

 集団感染をなるべく早い段階で把握することも必要だ。団体内で同時期に2名以上のインフルエンザ罹患者がみられた場合では、すでに集団感染が発生している可能性が高い。また、7日以内にインフルエンザの症状が10名以上にみられる場合には、すでに団体の中で蔓延している可能性が高いという。
 そのため、団体内にインフルエンザの感染者がいるとわかった場合は、なるべく早い段階で団体活動計画を調整して活動を1週間程度停止したり、メンバー同士の接触を避けるなど、感染拡大を避けるための対応を施すことが望ましいとされている。


 インフルエンザへの対策を怠ると、気付かないうちに団体内にウイルスが蔓延しているという事態にもなりかねない。12月以降も活動を行う予定のある団体はメンバーに向けて注意喚起をするとともに、各自でインフルエンザウイルスに感染しないための対策を徹底しよう。