一区切りついてほっと一息した帰り、優しい気持ちでのんびりお酒を口にしたくなる日はないだろうか。そんな時についつい寄りたくなるBarを紹介する「高橋の夜のBarめぐり」。第6回は湘南台駅東口のベンズバーを取り上げる。

すぐになじめる落ち着いた店内

 

大きな地図で見る

 ベンズバーは湘南台駅東口、文化センターのプラネタリウム近くにあるBar。比較的、静かでこじんまりとした店内は、カウンター席と4人掛けのテーブル席が数席。カウンターとテーブルの間には段差があり、うまく空間が分離されている。どちらに座っても自分のスタイルで気取らず楽しめるだろう。

[bar]カウンター


 白い壁や木目の優しい雰囲気がはじめての来店でも緊張しないのが嬉しい。店内には楽器やレコードも並び、アンティークな雰囲気が心地よい。

じっくり楽しむドリンクメニュー


[bar]マリブパイン


 まず注文したのがマリブパイン。ベンズバーは各カクテルともに比較的大きめのグラスでいただけるので、ゆっくりと楽しめて嬉しい。ほのかなココナッツの香りとパインの酸味がマッチ。飽きない1杯だ。

[bar]ウォッカトニック


 次に飲んだのはウォッカトニック。シンプルなカクテルでお酒の香りも強くない。ジントニックの場合は、ジンの香りが主張するが、ウォッカの場合はそういった主張は少なくすっと飲める。ライムの香りとなだらかにマッチするウォッカトニックは、癖になってしまいそうな味わいだ。

[bar]シャーリーテンプル


 ノンアルコールカクテルでオーダーしたのが、シャーリーテンプルだ。
 店によって様々なアレンジが加わるこのカクテル。グレナデンシロップとジンジャーエール、そこへレモン果汁を加えたとてもシンプルなものが、ベンズバー流だ。シロップの程良い甘みと、炭酸とレモンの爽やかさがのどの乾きに心地よい。アルコールが苦手な人でも、存分に「バー気分」を満喫させてくれる一品だ。

定番のおつまみだけでなく、特徴的なフードも


[bar]チャーハン


 チーズやドライフルーツ、パスタなどBar定番のフードメニューが並ぶ中、チャーハンが目に止まる。
 お皿にぱらぱらと盛りつけられたチャーハンは、卵はもちろん、ベーコンや玉ねぎがライスによく馴染んでいる。そこへパセリが彩りにアクセントを加え、食欲をそそる。卵にふんわりと包まれ、口当たりは優しい。ちょうどよい塩辛さで油っこさもない。あっさりといただける。
 メニューには、なんとカレーライスもあり、お酒を飲まなくても心地よい空間でおいしいご飯が楽しめる。

 今回の取材では、お酒やご飯のおいしさもさることながら、あたたかい雰囲気を作り出している店内とマスターが心に残った。お酒に詳しくなくとも初めてのBarとしておすすめのお店だ。