【三田祭】ミス・ミスターコンともSFC生グランプリ逃す
20日(金)-23日(月)の4日間、三田キャンパスで三田祭が行われた。三田祭は参加団体数、来場者数ともに国内最大規模を誇る。例年キャンパス問わずさまざまな団体が参加するが、東京ミッドタウンで行われるORFと期間が重なるSFC生の参加はあまり見られなかった。そんななか、三田祭に出展したSFCのサークルやミス慶應・ミスター慶應コンテストに参加したSFC生もいた。
SFCからの参加サークルは少なく
SFCも含め三田祭期間前後の19日(木)-24日(火)は全塾で授業が行われなかった。18日(水)は秋学期前半試験日だったが、総合政策学部・環境情報学部で試験日を利用した試験をおこなった科目はデータサイエンス基礎の中間試験を除き存在しなかったため、多くのSFC生にとっては実質7連休となった。このようなまとまった休みは秋学期中にはほかにないため、国内外を旅行する学生や地元に帰省する学生の姿も見られた。
また、三田祭期間中の20日・21日には東京ミッドタウンでSFCの研究発表会であるORF(オープンリサーチフォーラム)が開催されたため、忙しい三田祭期間を過ごしたSFC生も少なくない。なお看護医療学部の4年生や健康マネジメント研究科の院生はORFに出展したほか、1、2年生は病棟実習をおこなった。今回が1年生にとっては初めての病棟実習となった。
そのほか、SFC生にとって日吉、三田、矢上のサークルが中心の三田祭には出しにくいという印象もあるのか、SFCの参加サークルは例年と同じく少なかった。SFC生が参加していても日吉・三田を中心に活動するサークルのメンバーとしてや、体育会の活動としてで、あまりSFC生が目立つことはない学園祭だ。体育会としてフライドポテトの宣伝をする1年生のSFC生は「なかなか知り合いに会わないな」とつぶやいていた。
SFCからはゲーム系サークルが参加
そんな「SFCの目立たない」三田祭だが、今回SFCを拠点としながらも三田祭に出店したデジタルコンテンツサークルがある。それは「Computer Media Production (CoMP)」。CGやプログラミングを駆使し、ゲームやアプリ、イラストなどを制作。SFCの秋祭、七夕祭のほか、理工学部の学園祭である矢上祭、そしてコミックマーケット(コミケ)を主な活動発表、作品販売場所としている。普段は主にSFCで活動している。
三田祭では音楽ゲーム(いわゆる音ゲー)や機関紙、ノベルゲームを来場者に提供。CoMPの公式Twitterによれば、大学院校舎5階という立地にもかかわらず、400人が訪れたということ。この秋SFCに入学したGIGA生の1年生も展示の宣伝のために駆けまわった。
全塾ミスコン 意外にも多いSFC生の参加
三田祭の名物といえばミスコンテスト(慶應義塾広告学研究会主催)、ミスターコンテスト(Cytron主催)だ。アナウンサーを多く輩出してきたことでも有名だが、実はこれらのコンテストにもよくSFC生が参加している。今年もミスコン、ミスターコンともにSFC生が一人ずつファイナリストとしてノミネートされた。ミスコンには新井椎己さん(環2)、ミスターコンには田端太雅さん(総1)がファイナルまで残ったが、両者とも惜しくもグランプリを逃した。なお、新井さんは「地球の歩き方賞」を受賞した。
ちなみに最近SFC生がグランプリを獲得したのは2012年。小澤陽子さん(当時環3)が2012年のミスコンで優勝した。また、2011年には浅見明日香さん(当時環4)もミス慶應に輝いており、その後芸能界入りしている。不祥事でミスコンが中断し、その後再開してから5回ミスコンが開かれたが、そのうちの2回SFC生が優勝していることになる。なお、SFCの秋祭で行われるミスコンに出場した場合、通常三田祭のミスコンには出場しない。
1年生、新入生にとっての三田祭
Twitter上では1年生がORFでの研究会探しのついでに三田祭を見に行ったという投稿が多く見られた。また、この秋に入学した留学生のなかには、長期間の休暇を利用して母国から母親を呼び、母娘でORFと三田祭をまわるという姿も見られた。同じ国籍や母国語でまとまって三田祭に行くSFC生もいた。ORFをまわることでSFCを、三田祭に行くことで慶應義塾とは何かを理解できるかもしれない。
ORFがSFCのキャンパスではなく都心の六本木で開かれるからこそ、このような相乗効果が起こりえるのだろう。今のところ三田祭とORFには互いの交流はないが、互いの広報など何らかの形で連携すればより大きな相乗効果が期待できるかもしれない。