26日(月)、パシフィコ横浜にて平成29年度慶應義塾大学学部卒業式が挙行された。今年度の卒業生は6263名。総合政策学部からは347名、環境情報学部からは335名、看護医療学部からは113名が卒業した。
会場となったパシフィコ横浜 会場となったパシフィコ横浜

数多くの卒業生が集った卒業式 今年はパシフィコ横浜にて挙行

パシフィコ横浜に集う卒業生 パシフィコ横浜に集う卒業生

10時の卒業式開始に合わせて、会場となったパシフィコ横浜に卒業生が集まった。今年度は日吉記念館の建て替え工事のため、昨年度で開催場所としていた日吉キャンパスに代わってパシフィコ横浜での挙行となった。

会場の様子 会場の様子

卒業式は全学部合同で行われ、会場には多くの卒業生が訪れた。壇上には長谷山彰塾長のほか、各学部の学部長を含む理事が登壇。SFCからも、河添健総合政策学部長、濱田庸子環境情報学部長、小松浩子看護医療学部長、常任理事として國領二郎総合政策学部教授が出席した。

壇上で塾長から学位記を受け取る卒業生 壇上で塾長から学位記を受け取る卒業生

式は塾歌斉唱から始まり、続く学事報告では各学部の卒業者数が発表された。その後、各学部の代表者への学位の授与が行われ、総合政策学部からは齋藤夏海さん(総4)、環境情報学部からは針沢愛友美さん(環4)が壇上で学位を受け取った。

小泉体育努力賞を受賞した照屋塁さん 小泉体育努力賞を受賞した照屋塁さん

続いて、小泉体育賞、塾長賞、塾長奨励賞の受賞者が発表され、SFCからは野球部主将としてチーム全体を牽引してきた照屋塁さん(環4)が小泉体育努力賞を受賞した。

式辞で長谷山塾長は、慶應義塾の創設者である福澤諭吉の教育方針を紹介しつつ、正課の授業と課外の活動のバランスの取れた学びについて語った。「卒業生の前途が明るいものであると信じます」と述べ、「2020年にはあたらしい日吉の記念館で後輩を送り出して欲しい」と結んだ。

式辞を述べる長谷山塾長 式辞を述べる長谷山塾長

その後、塾員代表の祝辞に続き、卒業生代表として、松垣道博さん(医6)が答辞を述べた。答辞では、2017年が医学部開設100周年の記念であることに触れつつ、福澤諭吉の言葉を忘れず、卒業生としての誇りを胸に日々精進することを誓った。

川鍋一朗卒業25年記念事業代表による寄付目録贈呈と挨拶、此企能樹連合三田会会長による挨拶の後、慶應賛歌の斉唱をもって閉式した。

「あの」特別ゲストも登場した学位記授与

卒業式終了後、総合政策学部・環境情報学部の卒業生はひとつのホールに集まり、学位記授与が行われた。今回は1,000人収容できる会場が用意されたため、同じ会場に両学部の学生、教員が集まっての授与式となった。さらに、「特別ゲスト」として前環境情報学部長である村井純政策・メディア研究科委員長が登場し、SFCらしい式典となった。

河添健総合政策学部長は「SFCはカオスな世界」と述べ、「皆さんはだんだんカオスを失っていくが、SFCでいっぱいカオスを学んだからずっとカオスを持ち続ける。異端でもいいから変わった社会人になってください」と語りかけた。
河添総合政策学部長 河添総合政策学部長

濱田庸子環境情報学部長は「社会に出ると、やりたいことが実現できる場所が見つかりにくくなるかもしれない。しかしSFCでの『自分の夢がいろいろなやり方で実現できるんだ』という経験が貴重なものになる」と述べ、社会に出た後も自分の感覚で生き抜いていくことの大切さを語った。
濱田環境情報学部長 濱田環境情報学部長

一方、13年振りに壇上に上がらない卒業式だったという村井教授は、「新しい課題が生じる混沌とした時代には、みんなが力を合わせることが必要。私が学部長のときも『好きなことをやれ!』と言ってきた。一人ひとりが自分を信じ、自分をリスペクトすれば、慶應のすごくいい仲間のネットワークと協力して、自分がやらなくても誰かにやってもらうことができる。これが多様性のあるカオスのアドバンテージ」と述べ、多様性のなかでの協働が生まれるSFCの環境について振り返った。そして、「私たちは慶應義塾ともう一つ帰る場所がある。多様性のあるSFCという起源だ。みんなが好きなことをやっているという多様性から、新しい力が生まれる。そして私が自信を持って言えることは、『SFCが慶應義塾だ』ということだ」と熱弁した。

総環両学部長、政メ委員長の揃い踏みとなった学位記授与 総環両学部長、政メ委員長の揃い踏みとなった学位記授与

また学位記授与の会場では各方面で活躍したSFC生に贈られる「SFC Student Award」の表彰も行われた。今年度受賞対象となったのは、在学生、卒業生を合わせて8件。会場では卒業生に対する3件が表彰され、教室はあたたかい拍手に包まれた。