30日(月)、明治神宮球場にて東京六大学野球秋季リーグ最終週・早慶戦第2試合が行われた。第1試合に続き義塾が早稲田大学(以下、早稲田)にW2-7Kで勝利し、勝ち点1を獲得。勝率で明治大学を上回り、7季ぶり35度目のリーグ優勝を決めた。

注目のスターティングメンバーは!?

両チームのスターティングメンバー
義塾 早稲田
位置 選手名 学部学年 出身高校 打順 位置 選手名 学年 出身高校
天野 康大 環4 智辯和歌山 1 八木 健太郎 4 早稲田実
瀬尾 翼 理4 早稲田佐賀 2 岡 大起 4 早稲田実
柳町 達 商2 慶應 3 福岡 高輝 2 川越東
岩見 雅紀 総4 比叡山 4 加藤 雅樹 2 早稲田実
清水 翔太 総4 桐蔭学園 5 宇都口 滉 4 滝川
倉田 直幸 法4 浜松西 6 檜村 篤史 2 木更津総合
郡司 裕也 環2 仙台育英 7 岸本 朋也 3 関大北陽
照屋 塁 環4 沖縄尚学 8 三倉 進 4 東邦
佐藤 宏樹 環1 大館鳳鳴 9 柳澤 一輝 4 広陵
得点表
1 2 3 4 5 6 7 8 9
早稲田 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2
義塾 0 1 0 0 0 2 0 4 X 7

速球投手対決 経験差がどう出るか

義塾先発の佐藤選手 抜群のマウンド度胸で早稲田打線に切り込む 義塾先発の佐藤選手 抜群のマウンド度胸で早稲田打線に切り込む

義塾の先発は佐藤宏樹投手(環1)。初先発となった明大2回戦では、12個の三振を奪う快投を見せた。先日行われた早慶戦1回戦でも7回より登板し、早稲田打線に対して1年生とは思えない堂々とした投球を見せ、義塾の勝利を確実なものにした。

早稲田先発の柳澤選手 自慢の速球で義塾打線に立ちはだかる 早稲田先発の柳澤選手 自慢の速球で義塾打線に立ちはだかる

一方、早稲田の先発は柳澤一輝投手。今期は東大戦で自慢の速球を武器に1失点完投を見せるなど5試合に登板し、防御率2.66をマークする活躍を見せている。自慢の速球と抜群の安定感で義塾打線を抑え、勝利を呼び込む。

通算の登板数では佐藤投手の登板数が13試合に対して、柳澤投手は27試合と2倍以上の差がある。この経験差が今試合にどう響くか、注目の対決だ。

相手のミスにつけ入り今日も義塾が先制!

相手のミスにつけ入り今日も義塾が先制 相手のミスにつけ入り今日も義塾が先制

2回裏、義塾は4番岩見雅紀選手(総4)が三振、5番清水翔太選手(総4)がファーストゴロでツーアウト。ここから6番倉田直幸選手(法4)と7番郡司裕也選手(環2)が連続フォアボールで出塁すると、続く8番照屋塁選手(環4)の内野ゴロをセカンドがエラーして後ろに逸らし、その間に6番倉田選手が一気にホームへ帰還。義塾が貴重な先制を奪う。その後9番佐藤選手は三振となり攻撃を終える。

早稲田が意地を見せ反撃に出る

再び試合が動いたのは6回表、早稲田の攻撃。先頭の8番三倉選手がライト前ヒットで出塁すると、2度のワイルドピッチにより無死三塁、続く9番柳澤選手がレフト前ヒットを放ち、同点を許す。

試合の流れを引き戻す義塾

追いつかれた直後勝ち越しタイムリーヒットを放つ清水翔選手 追いつかれた直後勝ち越しタイムリーヒットを放つ清水翔選手

同点に追いつかれた直後の6回裏、2番瀬尾翼選手(理4)が初球にデッドボールを受けて出塁。3番柳町達選手(商2)の正確なバント、4番岩見選手のフォアボールにより、1死一、二塁とする。ここで、今シーズンの打率リーグトップの5番清水選手がレフトへ走者一掃の3ベースヒットを放ち、早稲田に傾いた流れを引き戻す。

早稲田から再度の反撃 最小失点で切り抜ける

8回表、早稲田の攻撃。8番三倉選手のホームランによって一点を返されると、なおもフォアボールと送りバントでピンチを迎える。しかし義塾先発佐藤投手の渾身のピッチングで後続は抑え、最小失点で切り抜ける。

ピンチの後に優勝を大きく引き寄せるビッグイニング

チャンスを広げるヒットを放つ岩見選手 チャンスを広げるヒットを放つ岩見選手

8回表のピンチを凌いだ義塾はその裏、交代したばかりの早川投手から3番柳町選手がセンター前ヒット、続く4番岩見選手もレフト前にヒットを放ち、無死一、三塁のチャンスを作ると、今季打率.480の5番清水選手は敬遠気味の四球で無死満塁、絶好のチャンスを迎える。続く6番倉田選手がライトに2点タイムリーヒットを放ち、2点を追加。

チャンスでタイムリーヒットを放つ倉田選手 チャンスでタイムリーヒットを放つ倉田選手

なおも6番倉田選手の盗塁や7番郡司選手のデッドボールで無死満塁とし、8番照屋選手のライト前タイムリーヒットでさらにもう2点を追加する。依然として続くチャンスに、義塾は8回2失点と好投していた先発佐藤投手の打順で、河合大樹選手(総3)を代打に送る。早稲田も左の小島投手から右の北濱投手へ交代。勢いに乗る義塾打線は交代した北濱投手にも攻撃の手を緩めることなく、代打河合選手のライト前タイムリーヒットでさらに一点を追加し、リードを5点に広げる。後続は打ち取られたものの、この回一挙4点を追加するビッグイニングとした義塾は早稲田を大きく突き放した。

圧巻のピッチング! 早稲田寄せ付けず35度目の優勝へ!

早稲田打線を三者凡退に抑える石井選手 早稲田打線を三者凡退に抑える石井選手

大量得点で早稲田を突き放した義塾は、九回表先発の佐藤投手に代えて石井雄也投手(商2)を投入。石井投手は早稲田打線に対してつけ入る隙を与えないピッチングで、三者凡退に打ち取り試合を締め、優勝を決めた。

優勝パレードは10月31日(火)17:45〜@明治神宮外苑聖徳記念絵画館前出発

優勝を決めマウンドに集まる義塾ナイン 優勝を決めマウンドに集まる義塾ナイン

早慶戦1回戦からの勝利の流れを止めることなく順調に得点を伸ばした。八回には4点を追加、早稲田大学を大きく引き離し、春季リーグでの雪辱を果たし7季ぶり35度目となるリーグ戦優勝を決めた。義塾が優勝したことで明日31日(火)の17:45より野球部のパレードが開催される。7季ぶりに開催される優勝パレードで義塾優勝の喜びを分かちあおう!

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