2日(月)、パシフィコ横浜にて2018年度慶應義塾大学学部入学式が挙行された。例年、入学式は日吉キャンパス内日吉記念館にて行われていたが、今年は建て替え工事のため、パシフィコ横浜で執り行われ、会場は多くの新入生でいっぱいとなった。総合政策学部には399名、環境情報学部には394名、看護医療学部には106名が入学した。

今年からパシフィコ横浜での開催となった入学式

パシフィコ横浜は多くの人でいっぱいになった パシフィコ横浜は多くの人でいっぱいになった

入学式冒頭、青山藤詞郎常任理事による学事報告で、入学者数の発表が行われた。SFC三学部には899名が入学、全学部および別科・日本語研修課程あわせてでは6,528名の新入生を迎えた。

横浜と慶應の関係を話す長谷山塾長 横浜と慶應の関係を話す長谷山塾長

長谷山彰塾長は、入学式の会場となった横浜と慶應義塾の歴史的な関係性について紹介した。横浜は、かつて福澤諭吉が訪れた際、それまで学んだオランダ語が全く通じないことに衝撃を受けた地であることを語った。そして、自身の蘭学塾を英学塾へと転換していった福澤諭吉のように、目の前のものごとの本質を見抜き、想定外の事態にも対応できる柔軟さの重要性を力説した。

引き続き、長谷山塾長が登壇者の紹介を行った。SFCからは、常任理事の國領二郎総合政策学部教授、河添健総合政策学部長、濱田庸子環境情報学部長が登壇した。

入学の辞で、新入生代表の阿部大誠さん(医1)は、「実学とは将棋の定石である」という福澤諭吉の言葉を紹介した。実学はすぐに役に立つものではなく、自分でテーマを設定し、自分から進んで実際の社会で役に立てていくことの必要性を語った。

応援指導部による新入生歓迎ステージ

入学式の後は新入生歓迎ステージが行われた 入学式の後は新入生歓迎ステージが行われた

入学式後、應援指導部による新入生歓迎ステージが行われた。「若き血」のほか「慶應讃歌」「ダッシュケイオウ」が披露され、新入生を惹きつけた。

記念写真の撮影のためにできた長蛇の列 記念写真の撮影のためにできた長蛇の列

今年は例年とは違った場所での挙行となった入学式。百五十余年前、学塾の転換のきっかけとなった横浜の地、みなとみらいで、新たな門出を祝った。