平成31年度大学学部入学式が挙行される
平成31年4月1日(月)。新元号「令和」が明るい時代の到来を予感させたこの日、大学学部入学式が挙行された。6,474名の新入生は会場となったパシフィコ横浜に集い、様々な想いを胸に慶應義塾大学へ入学した。
SFC3学部には903名が入学
入学式冒頭、青山藤詞郎常任理事による学事報告で、入学者数の発表が行われた。SFC3学部ではそれぞれ総合政策学部412名、環境情報学部392名、看護医療学部99名が入学。全学部及び別科・日本語研修課程を合わせ、慶應義塾大学は6,474名の新入生を迎える。
つづく式辞で長谷山彰塾長は、福澤諭吉先生の「世の中にて最も大切なるものは人と人との交わり付き合いなり。是即ち一つの学問なり」という言葉を紹介。この日、入学式に1969年に慶應義塾を卒業した塾員の方々が参列していることを交えながら、慶應義塾の「社中協力」の伝統を新入生に伝えた。
その後、長谷山塾長からは壇上者の紹介が行われた。SFCからは、常任理事の國領二郎総合政策学部教授、河添健総合政策学部長、濱田庸子環境情報学部長が登壇した。
教職員代表祝辞として、駒形哲哉経済学部教授は「大学は学問を通じた人間形成の場です。与えられた場所で全力を尽くすことの重要性をぜひ理解してほしいです」と新入生を激励した。
新入生代表入学の辞で、田中美帆さん(法1)は、「慶應義塾は世界の様々な分野の第一線で活躍する先輩を輩出してきました。そんな160年以上の伝統と塾風を受け継ぎ、新しい時代を担うことに誇らしく思うとともに身が引き締まる思いです」「あと一ヵ月で平成が終わり令和の時代が始まります。才能や個性を引き出し認め合うことで広い視野を備えた『個』を確立し、新しい時代、より良い社会を作る一翼を皆と担いたいです」と当日午前に発表された新元号「令和」に触れながら抱負を語った。
横浜に集う先輩方 1969年三田会
慶應義塾では、学部の卒業生を、卒業後50年後に行われる入学式に招待している。今年度の入学式では、50年前に慶應義塾を卒業した1969年(昭和44年)110年三田会の会員約1,700名が新入生の入学を祝うため全国から駆けつけた。
同三田会より寄付目録が贈呈された後、麻生泰会長から「体力、語学力とIT力、魅力を持ち合わせ、目標を持って大学生活をスタートしてほしい」と挨拶があり、塾歌の斉唱をもって入学式は厳粛に締めくくられた。
入学式後、應援指導部が登壇。恒例の新入生歓迎ステージが行われた。
個々の想いを胸に 新入生の抱負
入学式を終えた後、総合政策学部に入学した小相沢樺里奈さんは「慶應パワーがすごいなと感じました。SFCではプレゼンテーション技法の授業などを通して中学から続けていたスピーチの活動を学問として力をつけたいと思います」と語った。
また、環境情報学部に入学した中嶋俊太さんは「塾生になった実感がまだ湧かないです。SFCでは以前からやっていたロボットに関する活動を続けるほか、関連して法律やマーケティングの知識・経験を大学の内外で身につけていきたいです」と語った。
同じく環境情報学部に入学した古本祐一さんは「式中は塾生になった実感があまりありませんでしたが、新入生歓迎ステージは迫力があり、『慶應だな』って実感しました。SFCではとりたかった授業がGIGAプログラムだったので少し不安です。他にも生物系の授業をとりたいなと思っています」と語った。