現在、各地で感染が確認されている新型コロナウイルス感染症。24日、慶應義塾大学保健管理センターが、塾生・教職員に向けて注意を呼びかけている。
(※追記あり)

編集部注

入学式や春学期の学事日程に関してなど、新入生・在学生向けの情報はこちらの記事、また学位記受け取りに関してなど、卒業生・修了生向けの情報はこちらの記事で随時更新していきます。

手洗いの励行とマスク着用を呼びかけ

濃厚接触による感染の可能性や、持続的な人から人への感染の恐れも出てきていることから、手洗い(帰宅時、食前等)の励行、そして、せき・くしゃみ・鼻汁・咽頭痛・発熱などの症状が1つでもある場合はマスク着用を呼びかけている。

この時期はインフルエンザも流行しているので、ぜひ実施しよう。

武漢渡航予定者および帰国者への呼びかけも

武漢への渡航予定者に向けては、まず渡航の必要性を再度確認し、渡航の中止・延期も検討することを呼びかけている。また渡航した場合は、家畜や野生動物との接触、調理が不十分な食物の摂取を避け、体調の悪い方や病気の方との接触も避けるよう注意している。

また最近、武漢に渡航した人へ向けては、帰国後数週間は健康状態に注意し、体調不良時は武漢に渡航したことを必ず申告して医療機関を受診することを呼びかけている。

【2月21日更新】卒業式・入学式等の式典に「新たな対応」の可能性も

また、義塾広報室は21日、以下の4つの式典について「現時点では挙行を予定しておりますが、状況の変化に応じて、今後新たな対応を行う可能性があります」というニュースを発表した。

  • 2019年度 大学学部卒業式 3月23日(月)
  • 2019年度 大学院学位授与式 3月26日(木)
  • 2020年度 大学学部入学式 4月1日(水)
  • 2020年度 大学院入学式 4月3日(金)

各地で様々なイベントや式典が中止や延期・オンライン開催の動きを見せるなか、立命館アジア太平洋大学(大分県)では既に2019年度卒業式と2020年度入学式の中止を決定している。また慶應義塾では、東日本大震災の直後に大学学部卒業式・大学院学位授与式と各入学式を中止し、各卒業式・学位授与式の代表授与や式辞などを動画配信で公開する措置を取ったことがある。

今後「新たな対応」が行われる場合には公式サイトにその旨掲載されるため、チェックするようにしよう。

【2月26日更新】義塾主催イベント 一定の条件で原則中止などに

義塾新型コロナウイルス感染症対策本部は26日、義塾主催の多人数の参加が予定されるイベント等について、次のいずれかに該当するものを当面の間原則として中止または延期することを発表した。

  • 参加者同士が濃厚接触する可能性が高いイベント、飲食を伴うイベント等
  • 特に重症化リスクが高いとされる方が多く参加するイベント等

なお、卒業式や入学式等については別途の検討を行っているという。対策本部は同様に、義塾教職員・塾生が関わるイベントについても、主催者・責任者に同様の判断を行うよう呼びかけている。

【2月26日更新】発熱の場合自宅待機を 韓国の一部への渡航も禁止に

義塾広報室は26日、新型コロナウイルス感染症対応に関するページを更新し、37.5℃以上の発熱を伴う風邪の症状がある場合には自宅待機をするよう呼びかけた。この症状が4日以上続く場合などは、電話で保健所などに相談することともしている。

また、これまで中国本土への教職員・塾生の渡航を原則禁止としていたが、外務省の感染症危険レベルの引き上げに伴い、韓国の大邱広域市および慶尚北道清道郡についても同様に原則渡航禁止にすると発表した。レベル2から引き下げられるまでの措置となっている。

【3月4日更新】卒業式や入学式などは中止・延期に

2019年度の卒業式・関連式典は中止に、2020年度の入学式は延期になることが決まっている。詳細はこちらの記事で随時更新していく。

【3月4日更新】メディアセンターが郵送返却など特別措置

メディアセンターは3日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応を複数行うと発表した。

貸出中資料の郵送返却受付

通常は来館による受付のみだった貸出中資料の返却を、郵送または宅配便でも受け付ける。期間は3月31日到着分までだ。必ず梱包を行い、送料は発払いで送る必要がある。また、受付期間中に返却した資料の延滞金(返却前の更新時に発生した分は除く)は特別措置として免除される。湘南藤沢メディアセンターの受付は以下のとおり。

  • 郵便番号・住所: 252-0882 神奈川県藤沢市遠藤5322
  • 電話番号: 0466-49-3429
  • メール: [email protected]

高校生以下の入館を停止 政府要請で オープンライブラリーも

政府からの小中高校臨時休校要請を受けて、3月31日まで高校生以下の入館は停止される。また、湘南藤沢メディアセンターで実施予定だった春のオープンライブラリーも中止となる。

留年・進学による有効期限延長のメール受付(正規生のみ)

通常は来館による手続きが必要だが、メールで留年・進学による有効期限延長申請ができる。なお、電話による申請はできない。メールの必要事項は以下のとおり。
学籍番号

  • 氏名
  • 現所属
  • 電話番号
  • 在籍理由(内部進学・学士入学(進学先)/留年・在学延長[4月末or10月末まで延長]/特別学生として在籍[4月末まで延長])

【3月6日更新】「他者に感染させる可能性も自覚して」 義塾改めて呼びかけ

慶應義塾新型コロナウイルス感染症対策本部は6日、塾生が関わるイベント等の開催について、「参加者同士が濃厚接触する可能性が高い場合、中止または延期の判断を行う」よう改めて要請した。
また、食事会や飲み会も含む不要不急の集会は延期または自粛し、イベント開催時でも手洗いの推奨・消毒薬の設置・マスク着用の励行等の対策を行うように呼びかけている。

塾生個々人に関しては、「若者は不顕性感染(感染はしているが症状は出ない)の場合もあり、自分自身が感染源となって他者に感染させる可能性も十分にあることを自覚して行動してください」と、対策を強く求めた。

【3月10日更新】義塾が全学生の居場所を調査 安否確認システムを使用

学生部は10日、災害時などに学生や教職員の安否を一斉に確認する義塾のシステム「緊急連絡・安否確認システム」を使って、学生の居場所の調査を始めた。システムの質問では「現在、日本国内にいますか?」「海外にいる場合は、どこの国にいますか?」と、感染が広がっている地域に渡航しているかどうかなど調査される。

対象は3月9日現在在籍中の学生で、該当者全員の慶應メールに「慶應義塾:安否情報を登録してください。 Keio University: Please register information to confirm your safety.」というタイトルで「[email protected]」からメールが送られているほか、SFC生の場合はSFCの教務担当からも確認のメールがCNSメールに送られている。
回答する場合はメール内のリンクをクリックすることで回答ページにアクセスするか、こちらから学籍番号を入力することでも回答できる。回答期限は3月16日の午前9時となっており、期間内であれば回答を更新できる。

【3月11日更新】神奈中バスが一部運休に 湘南台発ツインライナーなど影響

神奈川中央交通は政府からの小中高校の休校要請があったことを受け、3月7日から4月5日までの間、一部バス路線での運行を中止している。なお、期間は状況によって延長されることがあるという。SFC発着の路線で運休しているのは次のとおり。

  • 湘28系統 「湘南台駅西口」発 直行 「慶応中高等部前」行
  • 湘25系統 「湘南台駅西口」発 急行 「慶応大学」行 (ツインライナー)

ただし、下記の便に限っては平日のみ、通常のバスで運行が継続される。

  • 「慶応大学」7:00発 急行 「湘南台駅西口」行
  • 「湘南台駅西口」7:53発 急行 「慶応大学」行
  • 「湘南台駅西口」8:35発 急行 「慶応大学」行

【3月11日更新】藤沢市でも感染確認 1人は大学生 所属は不明

NHKの報道によると、神奈川県は11日、藤沢市に住む40代と20代の女性2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2人は同居している家族で、どちらも症状は軽い。
藤沢市内に住む人の感染が発表されたのはこれが初めて。

40代の女性は会社員で、20代の女性は大学生の娘。このうち20代の女性は、2月29日に倦怠感などの症状が出始め、3月10日に検査を行ったところ感染が確認され、そのまま入院したという。この女性が所属する大学名などはわかっていない。

【3月12日更新】春学期日程等は17日以降に発表

SFC事務室学事担当は12日、SFC CLIP編集部の取材に応じ、春学期の日程について「変更があれば17日以降に発表する」と明らかにした。
また、11日に市内の大学生が新型コロナウイルスに感染していることが確認された件については「担当者もニュースで情報を知った。大学としては、その方の所属も含めて、報道されている以上の情報は入っていない」とした。
大学としての今後の対応などについては「公式サイトをこまめに更新していくので、ぜひそちらを確認するようにしてほしい」ということだった。
SFC CLIPでは、公式に確認された情報をいち早く提供していく。

新歓実「中止の際も大学と連携して対応」

春学期の授業やオリエンテーションの日程に何らかの変更があった場合、新歓活動への影響も予想される。
新歓実行委員会はこれについて、SFC CLIP編集部の取材に対し「現時点では安全面について実行委員会内部で考慮中しつつ、実施可能なものとして進めています」と予定通り実施の意向を示しつつも「17日以降の発表で延期・中止になる可能性はすでに各団体に通達済みです。中止の際は大学側と連携して、オンラインでの新歓活動をバックアップできるような体制を用意し、参加団体への影響を最小限にいたします」と、変更があった際の万全な体制を強調した。

【3月13日更新】教職員の渡航 公私問わず一部の国・地域で禁止 塾監局

塾監局人事部は13日、WHOの「パンデミック」表明などの状況を踏まえ、外務省が感染症危険レベル3ならびに2としている国・地域への教職員の渡航を原則禁止とした。渡航理由の公私は問わず、義塾への訪問学者も対象となる。また、それ以外の国・地域への渡航も、事前に十分な情報収集を行い、適切な判断を行うよう求めた。
外務省は13日時点でアジアやヨーロッパ各地をはじめとする複数の国・地域に感染症危険レベル2・3を発表しており、教職員の渡航禁止は研究会などで関わりのある塾生にも影響するものと見られる。
この他、海外から帰国・入国した教職員については、14日間は毎日2回の検温を主とする健康観察を続けるよう求めている。

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