新型コロナウイルス感染症の影響で、インターン活動や就職活動が滞っている学生も少なくないだろう。今回は長期インターン募集・新卒採用を実施しているシッピーノ株式会社を取材した。湘南茅ヶ崎にオフィスがあり、目の前にビーチが広がる場所で実際に働いている新入社員の寒河江奈々さんに働き方や環境などのお話をオンラインで伺った。

会社概要

2010年に設立されたシッピーノ株式会社は、EC事業(インターネット上でのモノやサービスの売買に関わる事業)の出荷業務を自動化するサービス「シッピーノ」を運営している。社員は約30人という少人数ながら、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどに出店している大手ECサイトを顧客に持ち、ECサイトと国内800以上の物流倉庫を連携することで、商品を発送する梱包作業や発送後のメール送信等、日々のルーティンワークを効率化するサービスを提供している。

“「働く」を彩り、人生を豊かにする”を理念に掲げており、フルタイムの正社員だけでなく、時短勤務の正社員やフリーランスなど、それぞれのメンバーが自分の働きやすい環境で仕事ができる体制を整えている。コロナウイルスの感染が拡大し始めた2020年2月よりフルリモート体制にうつり、現在はリモートと出社を組み合わせた働き方を模索しているそうだ。

ベランダからビーチが一望できるオフィス ベランダからビーチが一望できるオフィス

オフィスの雰囲気 オフィスの雰囲気

社員さんにインタビュー

インタビュイーの紹介

シッピーノ取締役 五島可貴さん


入社3ヶ月目 寒河江奈々さん
今回メインでインタビューに答えていただきました!


早速インタビュー!

—— プロフィールを教えてください!

寒河江奈々と申します。カスタマーサクセス部で働いていて29歳です。


—— 今日はオフィスにいらっしゃるようですが、いつもはどのようにして働いていますか?

会社としてはコロナの感染拡大を防ぐため、リモート体制になっていますが、まだ入社して3ヶ月ということもあって、1-2週間に1回は「出社したい!」という思いがあります。メリハリをつけたいという思いや、リアルでの会話で関係を縮められるのではという思いがあるので、今はそのくらいの頻度で出社しています。


—— まだ入社したばかりだと思いますが、シッピーノを選んだ理由と以前のお仕事を教えてください。

これまでも同じくIT業界にいました。前にいた会社のサービスが特殊で、主に自分の会社で働くというよりは、その会社のクライアント先に常駐して、自社のサービスやセールススキル、コンサル能力等を提供していました。いわゆるSESのような業態です。
当時はプロジェクト制で、私は2社経験しました。1社目は大手ECモールを運営している企業で、電話とメールを使った営業をしていました。ECモールではさまざまな事業者さんがお店を構えて販売しているので、私はそういった事業者さんを対象に、1日120件くらいは「モールに出店しませんか?」という電話をかけていました。


—— 120件ってすごいですね。学生の私からするとなかなか想像ができません。

なかなか、大変だったんですけど、でも電話とメールでしかできないセールススキルを学べたことは非常に良い経験だったと思います。このシッピーノに入って、もうECモールに関わることはないだろうと思っていた矢先、また前職に関わる仕事をすることになったので、人生どこで何が役に立つかわからないなということを感じています(笑)。
2社目は大手光学機器メーカーで、会社にいる営業さんの業務支援を行っていました。自社製品以外に他企業のパソコンやライセンスも販売する営業さんに、本社の人間としてヒアリングをしつつ、より的確な顧客の情報をキャッチして販促をかけるための提案をしていました。


—— 2社経験してみて、今の仕事とどのような違いがありますか?

大手では業務改善や新しいことを始めるという話になると結構スピード感が落ちるんですよね。もちろん働きやすかったんですけど、決済者とのコミュニケーションをとるのが難しかったですね。人間関係や時間が組織として複雑ということもあって、日々新しいものに目を向けるきっかけがあまりなく「自分がこのままこの環境に身を置きつづけて大丈夫かな?」と思いました。
殻を破って新しい環境で今までのスキルを発揮できる、新しい組織づくりに関わりたいなと思ってシッピーノに入社しました。ベンチャー企業には新しいことに取り組む柔軟性がある、ということを体感しましたね。大手だと「やる意味あるの? 無いの?」とよく聞かれていたのですが、いい意味で乱しやすい・スタートしやすいことがこんなに良いんだというギャップがありました。


寒河江さんの1日のタイムスケジュール

—— お仕事のタイムスケジュールを教えてください。

コール業務の関係で他部署に比べてストレッチがないかもしれないのですが、今試験的に「9時から10時までの好きなタイミングで業務をスタートしていい」ということを進めています。9時から始めたい時もあれば、遅い時は10時に始めたりとか、自分の私生活に合わせて開始時間を選択しています。基本的には9時半くらいに始めています。


—— 始業からはどのように業務を進めているんですか?

朝出社して、コール業務が始まるのが10時半なので、それまでにメールのチェックや、今日電話するお客さんの整理、あとまだ私が入って3ヶ月なので、わからないところの質問を行なっています。10時半から17時半まではお客さまに対応したり、自らお客さまにコールしたりして、サポートやセールスをしています。


—— 電話やメールなどで伝えることは難しいと思うのですが、仕事をするにあたって気をつけていることはありますか?

電話だと本当に熱意とか、雰囲気とか伝わらないですね。あと難しい言葉を使うと自分も結構わからなくなるんですけど、そこをシンプルな言葉に置き換えて説明するとか、ユーザーさんにイメージを持ってお伝えするために例を伝えるとか、そんな形で工夫をしています。
メールに関しては、できれば依頼事項とか伝える内容は1つ2つに絞るとか、そういう工夫をしています。


—— 今後このシッピーノで働く中で、個人としての展望はありますか?

業務がメールや電話で見込みのあるお客さまに受注していくインサイドセールスと、導入後に製品に関する質問に対するテクニカルサポートの2軸をやっているのですが、シッピーノを使っていただくことだけがゴールではないと感じています。
EC事業者さんが感じる日々の課題や、EC事業という市場自体が今かなり激しく動いている状況にあります。そのため、そういったトレンドや市場、ユーザーの細かい業務内容をいち早く察知して、シッピーノを売り込むというより、EC事業者さんと成功に向けて並走していけるような業務をしていきたいと思っています。


—— どのような苦労ややりがいがありますか?

いろんなお客さまがいる中で、どんなことが課題なのかを引き出すことが難しく、自分がトレンドを知らないとEC事業者様への提案もできないので、情報をキャッチするところは大変なところではありますね。


—— それがやりがいに繋がっているんですね?

「シッピーノを使えば実現できるんだ!」ということが見えてきたお客さまには契約をいただける方が多くて、導入していただいた方から「すごく助かったよ」とか「こんなに自動化されるんだ」という感想をいただけることは嬉しいですね。


主体性を持って価値を発揮できる会社

—— 今、将来が不安な学生が少なくないと思うのですが、そのような学生に向けて最後に一言お願いします。

私も今、心がけているんですけど、ロジカルシンキングという根拠に基づいて道筋を立てながら検証していく考え方と、それともうひとつ、クリティカルシンキングという考え方が大事です。
皆が正しいと思って行動しているけれど、それに対してアグレッシブ・チャレンジングに、「なぜこうなっているのか?」「私はこう思う」を考えられて、かつそのためにはどうしたらいいんだろうという考えを持った人が、このシッピーノだけでなく世の中に求められている人材なのかなと思います。


SFCの校風に、自分で考えて行動することができる人が多いと聞いています。そういう人はこの世の中で貴重だと思います。コロナ禍など想像もしていなかった出来事に面した際にも、主体性を持って自立した状態であれば逆に世の中を楽しく過ごせると思います。過去の優良企業が大規模なリストラや、事業の縮小を行うのが珍しくなくなっている今、楽しく生きていくために必要なのは環境変化への適応能力です。絶対は無い世の中なので、変化を楽しみながら常にチャレンジをしていくマインドが必要だと思います。


就職をすることがゴールではないと思います。だから、「人生の中で何を目指していくか」「どんな人生を歩んでいきたいか」といったところを考えていれば、結果はどうなってもいいと思います。結果が仮にどんな形でも、そこまでの歩みやプロセスを自分なりに考えて、それを楽しめるマインドを持ちながら過ごせればいいんじゃないかなと思います。


—— ありがとうございました。

まずはチェック!

シッピーノ株式会社では、マーケティング部や開発部、EC事業部など、幅広い職種のインターン生・新卒採用を募集中。インターン詳細については、応募者の希望に沿って決定するため詳細はこちらからチェックしてほしい。

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