SFCオンライン授業支援窓口は2日、SFC-SFSに代わる新しい学習管理システムとして「SOL」の運用を順次開始するとSFCオンライン授業サポートページ上で発表した。すでに教員向けに運用が始まっており、学生向けには6日より運用開始するという。

デザイン新しく 機能は?

SOLは「SFC Online Learning System」の略。SFC独自のシステムとして動いてきたSFC-SFSとは異なり、Canvasというオープンソースソフトウェアを使用している。また、ログインにはCNSアカウントを利用する。

SOLのトップページ 初期状態では学生証の顔写真が表示される SOLのトップページ 初期状態では学生証の顔写真が表示される

すでに公開されているコース一覧を見てみると、デザインはカラフルで直感的。時限や教員名、科目名などによる絞り込みにも対応している。また、公開されている教員向けマニュアルを見ると、SFSと同様に授業資料の共有や課題の提出、教員から履修者への一斉メールの送信などもSOLから行われるようだ。
その他にも自分の「eポートフォリオ」を掲載する機能が用意されるなど、SFSと同等の機能のみならず様々な新機能が提供されるようだ。

なお、本稿執筆時点では「SOL」へはHTTPSでの接続が必須となっている模様だ。暗号化されないHTTPではアクセスできないので注意してほしい。

SFC-SFSは停止 長年親しまれた授業支援システム

編集部員のブラウザにキャッシュされていたSFC-SFSのログイン画面(9月28日頃) 編集部員のブラウザにキャッシュされていたSFC-SFSのログイン画面(9月28日頃)

SFC-SFS」はSite For Communication among Students, Faculty and Staffを略したもので、2002年5月より授業評価システムとして運用が開始されたWebサービス。その後機能が追加されるなどし、「学生・教員・職員のためのコミュニケーション支援システム」として無くてはならないものとなった。

履修選抜締め切り直前などにアクセスが集中して処理が重くなったりダウンしたりしたことを懐かしく感じられるOB・OGも多いだろう。また、有志学生によってSFSの機能を拡張したりデザインを変更したりするブラウザ拡張も提供されるなど、”SFCらしく”親しまれたともいえるだろう。

受験生向けサイトでも紹介されるなど、SFCの顔とも言える存在だった 受験生向けサイトでも紹介されるなど、SFCの顔とも言える存在だった

しかし既報のとおり重大なトラブルにより9月29日22:30よりサービスを停止、そのまま新しいSOLへと移行されることになった。

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