慶應義塾大学は7日、学生・教職員等約5万人を対象としたワクチンの接種に協力することを公式サイト上で発表した。21日(月)から三田キャンパスにおいて、学生・教職員の約5万人を対象として接種を行うという。

慶應義塾大学病院、関連病院、医療系3学部の同窓会組織の協力を受けるということだ。

発表のなかで「授業や学生の活動が制限なく実施できるようになることを目指します」としている。なお、今回は政府の配布するモデルナ社製のワクチンを利用する。このワクチンは18歳以上が対象であることもあり、対象は大学生以上だということだ。

発表の概要は以下のとおり。

開始日6月21日(月)
場所三田キャンパス
接種者対象学生・教職員等 約50,000人
ワクチン政府より配布されるモデルナ社製ワクチン

大学が公開している情報によると2021年現在在籍している学部生・大学院生は33,469名、教職員は5,907名となっており、これに「一部業務委託先の社員等」を含めた十分な人数が対象者として計上されていると見られる。

なおこの件に関して全塾協議会は、医学部有志と協力し、ワクチンに関する知識をまとめた情報サイトを作成中であるとTwitter上で明らかにした。

1年半越しの大学活動正常化に期待

新型コロナウイルスへの感染者が国内で確認されてから約1年半、この間大学ではキャンパス封鎖、全授業の完全オンライン化、学内施設利用の制限、課外活動の大幅な制限など様々な制約を受けてきた。

この中で今回の学生対象の職域接種は、久しぶりに大学での活動に期待の持てる明るいニュースとなった。

今後接種にどの程度の時間がかかるかはまだ不明だが、近い将来の大学での活動の正常化に大いに期待したい。

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