依然として新型コロナウイルス感染症の影響を受けるなか、春学期の授業が終了した。今学期は東京五輪開催に合わせ、通常の14回よりも短い授業回数で対面やオンライン、ハイブリッドなど、授業形態が変動する学期となった。

夏季休暇前も大学の対応が進められている。これから行われる春学期末定期試験は対面で行われるものもあるため、体調管理には十分気をつけたい。

【7/16 更新】8日、8バイラル(80回分)のワクチンを廃棄

6月21日より、教職員や学生、キャンパス関係者等を対象としたワクチンの職域接種が始まり、12日時点で32,772人の接種が完了したことが発表された。接種完了者が増えるなか、8日の接種において8バイラル(80回分)のモデルナ製ワクチンの廃棄が生じたことが報告された。

義塾は連日、予約者の直前キャンセルが発生することも想定し、使用するワクチンの必要数算定・準備を慎重に行ってきた。しかし、当日の必要ワクチン数の確認・連絡体制に不手際があり余剰が生じたため、翌日以降に接種予定のキャンパス関係者に急遽接種するなどの対応を行ったが最終的に一部廃棄することになった。

大学のコロナウイルス感染症対策本部は、今後について「余剰ワクチン廃棄が生じないよう調剤現場での連帯体制を一層強化していきます」と伝えるとともに、8日の接種においてワクチンの廃棄が生じたことについて謝罪した。

1回目の接種は17日(土)まで

3週目を迎えた職域接種状況等は以下の通り。なお、第1回目の接種は17日(土)までとなっているため、希望者は早めの手続きを忘れずにしよう。

ワクチン予約状況

  • 接種予約者: 33,533人 (7月9日 10:00時点)

ワクチン接種状況

  • 期間: 6月21日-7月3日
  • 学内関係者(学生、教職員、教職員の同居家族等): 19,717人
  • キャンパスで働いている関係会社の方: 6人
  • 他大学等の留学予定者: 1,017人
  • 合計20,740人

検査陽性報告者数(累計)

  • 期間: 2021年3月-2021年6月
  • 教職員: 19人
  • 学生: 419人

罹患した際や罹患が疑われる際には必ずこちらから連絡を入れることが求められている。

PCR検査キット配布も実施

1日から9日の間、先着順で240セットの新型コロナウイルス感染症PCR検査キットが配布された。今回の取り組みの目的は、検査結果のデータ分析から感染拡大の予兆を早期に探知することで、早期の対応につなげるための任意の「モニタリング検査」(18日まで)であるという。流れは以下の通り。

①上記期間内に本館1階の学生生活(SL)窓口にて「同意書(自署)」の提出と引き換えに検査キットを受領。同意書はkeio.jpのBoxから印刷するか、窓口で受取り可。
②keio.jpのBoxにある説明書をよく読み、アプリをダウンロードし検体送付日を予約。
③検体送付日に自宅で検体(唾液)を採取して郵送で委託先に送付。
④結果は後日、本人ならびに慶應義塾に送付される。

学部長らが連名でメッセージを発表

これから夏季休暇が始まることに合わせて、9日、土屋大洋総合政策学部長と脇田玲環境情報学部長、加藤文俊政策・メディア研究科委員長らは連名で「いままで以上に自覚のある行動を」と、「学内外で、気を緩めることなく振る舞うこと」をSFC生に求めた。

1都3県への緊急事態宣言再発令

1都3県への緊急事態宣言が12日(月)から8月22日(日)まで発令されたことに伴って、有観客予定であった東京五輪が無観客開催に変わる。

大学生をはじめとした若年齢層は、感染しても症状が軽いことが多く、気がつかずに家族や友人に感染を広げてしまう可能性が高い。また、この結果として重症者や死亡者が増加する主な要因の一つとなっているという。安易な行動が、自分や大切な人の健康や生命を脅かすことを忘れないで、自粛とともに、基本的な感染防止策も気を緩めることなく徹底してほしい。

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