マーケティングに興味はあるものの、何から始めたら良いかわからないSFC生はいませんか?辻堂にオフィスがある株式会社ニュートラルワークスでは、SEOコンサルティングリスティング広告の運用代行など、実際の現場で行われているマーケティング業務を担うインターン生を募集しています。そこで弊部では、同社取締役CMO・石田哲也さんに、詳しい仕事内容から求める人材像についてお話を伺いました。

企業のデジタルマーケティングをワンストップで実行

—— 早速ですが貴社の仕事内容について教えてください。

ニュートラルワークスは、クライアント様のマーケティング活動を支援するデジタルマーケティングカンパニーです。オンラインでの戦略立案からオウンドメディア制作、SEOコンサルティングや広告運用など集客から成果を出すためのWebサイト改善など、デジタルマーケティングをワンストップでご支援しています。

数億円規模の大規模プロジェクトの場合、Web制作/SEO/デザイン/リスティング広告など様々な専門企業が分担して構築する事が多いのですが、一般的な制作現場では予算の関係から制作会社1社で構築することが一般的です。制作会社は「制作」のプロですが、マーケ知識のある制作会社は非常に稀なため、マーケティング要素が抜けたWebサイトが出来上がります。弊社では、制作・マーケティングの専門家がそれぞれ在籍しており、成果を出すために必要な施策を1社で実行することが可能です。

取材に答えてくれたニュートラルワークス・石田さん 取材に答えてくれたニュートラルワークス・石田さん

—— お客様にとっては簡単で嬉しいですね。どれくらいの規模で活動されていますか?

ありがとうございます。正社員メンバーは30名ほどですが、外部パートナーも合わせると200名程度の規模で事業を推進しています。また、自社マーケティングにも注力しており、SEOや広告経由で月間450件程度のお問い合わせやリードを獲得しています。リード獲得件数は業界トップクラスなので、殆どの案件は広告代理店などを経由しない直クライアントになります。

—— そもそもSEOとは何でしょうか?言葉は知っているものの、あまり詳しいことがわからなくて。

SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、日本では一般的にGoogle検索の上位表示と捉えられています。

参考:SEOとは?SEO対策の基礎から検索エンジン上位表示テクニック解説

—— どのようにして情報を表示させるんですか?

やり方は大きく分けて「SEO外部対策SEO内部対策SEOコンテンツ対策」の3つがあります。外部対策は、外部サイトから自社サイトへリンクを張り付けられてもらい、外部からの評価を受けること。内部対策は、検索エンジンが正しくサイトを評価できるようにサイトの構成や導線を整えること。

最後のコンテンツ対策は、ユーザーの検索キーワードの意図を汲み取ったコンテンツを作ることです。例えば、ある芸能人の名前を検索した時にWikipediaが上位表示されることが多いですよね。これはGoogleが Wikipedia を、その芸能人の名前から出演情報まで色々な情報を網羅していると認識した結果、ユーザーの打ち込んだ検索キーワードに対する答えを返すことができると判断して表示しているんです。

—— 対策方法は色々あるんですね。

そうですね。また、ビジネスでのSEOはあくまでも目的(売上)達成の手段なので、そのときのお客様の状況によって最も成果が出る施策をご提案するよう心掛けています。

代表の副業で始めた仕事が、会社のきっかけ

—— 貴社は2016年に設立されたと聞きました。設立の背景を教えてください。

弊社代表の三木がデザイナー時代に請け負っていた副業が本業以上の収益も見込めるようになり、スタートしたと聞いています。はじめは、Webサイト制作のみでしたが、徐々に対応領域を拡げて現在に至ります。

笑顔も溢れるオフィス 笑顔も溢れるオフィス

—— 石田さんは2018年から入社したと伺いました。働いている中で大変だったことはありますか?

私が入社してから半年ほど経った頃、営業不在の時期がありました。当時は案件のほとんどがアウトバウンドで獲得していたので、会社的には非常に苦しい状況でした。

—— どのようにして乗り切ったのでしょうか?

私が広告運用を得意としていたので、自社のリスティング広告の運用を開始しました。そこから現在の「Webマーケで案件を獲得する」というビジネスのベースを作ることができました。会社としての方向転換期ですね。

Webマーケティングのサポートをしてくれる学生を募集

—— 今回のインターンの具体的な内容は決まっているのでしょうか?

基本的にはデジタルマーケティング全般のサポートをしてくれるインターン生を募集しています。現時点では、SEOなどの専門的な知識やスキルを求めていません。業務内容は幅広く、どちらかと言えば、何でも学ぶ意欲のある学生を歓迎します。

—— どんな学びを得ることができますか?

まずはGoogleの仕組みを理解するところから始まります。そして概念的な思想や知識を、実践的なスキルとして習得することができると思います。ネット上の表面的な情報で勉強することはできても、やっぱり「知っている」と「やったことがある」は全然違います。

—— SEO 以外の業務内容もありますか。

色々なサービスがあるので、様々な業務があります。サイト分析やUI/UX改善、記事制作や広告運用など様々です。ただ「デジタルマーケティングに興味がある」という部分は共通して持っていてほしいですね。

—— Webマーケティングに興味を持つ学生なら、さまざまな手法でアプローチできるということですね。

その通りです。マーケティング活動とは、売れる仕組みを作る活動。広報と誤解される方もいますが、マーケティングの最終ゴールは売上増加という成果を出すことです。将来、マーケティング職に従事したい方もいるかと思いますが、どのようなマーケターになりたいか具体的にすることが重要です。弊社のインターンを通して、マーケティング業務の理解を深めることはもちろん、キャリアプラン含めてサポートもできたらいいなと思います。

—— 授業やバイト、サークルなどの学生生活との両立は可能でしょうか?

週に20-30時間をベースで考えていますが、相談しながら決めていければと思っています。「特定の時間に働かなければいけない」という感じではないので、まずは話を聞きにきてもらえたら嬉しいですね。

辻堂駅前から10-15分のオフィス 辻堂駅前から10-15分のオフィス

インターンをキャリア形成の第一歩に

—— 率直にお聞きしますが、どんな学生に来てほしいですか?

学ぶ意欲があって、能動的に動けるSFC生はぜひ応募してください。あとは地頭の良さ。いずれもその人のポテンシャルを理解するために重要視してます。

—— 少し話が逸れてしまうのですが、秋から冬にかけて、就活をスタートをする学生は多くいます。石田さんから、社会人の視点でメッセージがあれば伺いたいです。

ぜひ「きっかけを掴む力」を養ってください。特に就職活動中の学生に向けてなのですが、そもそも新卒採用をしている会社の倍率はとても高いです。だからもし、希望の企業にいけなかったとしても、そこで終わったとは思わないで欲しい。実際にはその先が大事で、実績を積んだ中途しか採用していない有名企業は多くあります。例えば Googleの新卒はハードルが高いですが、中途の採用は意外とあり、私の知り合いでも広告代理店を経由して何名か転職しています。ビジネスの成果は結果が重要ですが、スキル構築は過程が大切です。いま出来ることを一生懸命やり切ることで、様々なきっかけが掴めます。どんな環境でも、一生懸命やり切るということを意識して能動的に動く事が大切です。

—— 会社に入る前のインターンにも、同じことが言えますね。 

個人的には、学生時代のインターン経験は、社会に出る前の予行練習となり、就職活動にも有利に働くと思います。なぜなら、学ぶ意欲が見えるからです。例えば弊社インターンに応募するということは、マーケティングを学ぶ意欲があると判断できます。採用視点だと同じような評価の方がいた場合、インターン経験の有無は判断材料として重視されます。弊社に限らず、自分が目指す夢のために踏み台として、インターンを活用してみてください。

—— これまでにインターン生はいましたか?

はい、SFC卒業生もいます。実際にその方は、IT関連の大手上場企業に就職していますので、インターンが就職活動に少なからず良い影響を与えているかと思います。

—— キャリアアップのためにもインターンは役立つんですね。

企業の立場にたってみるとわかりやすいです。優秀な人材を採用したい時、応募者数が多い場合は、ある程度の足切りをしないといけません。通常の中途社員であれば職歴をみて、しかし、新卒の場合は職歴がないので、はじめに学歴を見ます。その上で横並びにされた時、インターン経験はとても有利に働きます。特に、競合会社や同業のインターン経験があると、非常に有利になることが多いと思います。

—— どのように面接官の目に留まるかは大切ですね。

厳しい話かもしれませんが、キャリア形成を考える上でチャンスをつかめるかどうか、つまりは決断力が最も大切です。ただ、そのチャンスを引き寄せるために学歴や職歴が関わっています。さらに、より評価をされるのは「特定領域で成果を出すスペシャリスト」か「幅広い領域をカバーするゼネラリスト」と言われています

—— なるほど。

特定の道を極めるか、スキルの掛け合わせで貴重な人材にるか。どちらが自分に合うかを考えてみるのもいいかもしれません。ただ本当のスペシャリストになるには、努力をする天才でないと難しいかもしれません。例えば、ご飯を食べることを忘れて没頭する集中力がある人みたいに。

—— SFCは良くも悪くも何でも学べるキャンパスです。なので、2-3つを掛け合わせる後者の学生が多い気がします。

いいですね。ただ誤解をしないで欲しいのは、一度に何種類も学んでいいわけではありません。なぜなら、全てが中途半端になってしまうから。例えば、SEOと広告運用のどちらもスペシャリストであれば市場価値は高いですが、どちらもそこそこであれば市場価値は低くなります。価値を高めるためには、ある一種類に一定の時間を確保してやり切った方がいい。そうすると希少性が生まれ、転職活動などをしなくても勝手に向こうからオファーがきます。

—— 自分でキャリアプランを設計し、学びをつくっていく姿勢が大切ですね。

そうですね。近い将来、色々な仕事がなくなってくることも検討材料にいれておいてください。例えば、ゴミ収集をする仕事は10年後であればまだあるかもしれませんが、車の自動化に伴い50年後には一部の業務以外はロボットが対応することになると思います。キャリア選択をする際には、未来に続く仕事がどうかも考えておくと良いかもしれません。

—— 最後にSFC生へのメッセージがあれば教えてください。

チャンスは一瞬しかこないので、これだと思ったら迷わず飛び込んでみてください。失敗を恐れるのではなく、失敗をしても這い上がればいい。挑戦をしない方がリスクなのだと考えるべきかなと思います。極論な話、ある仕事が自分が本当にやりたいことでなくても、お金を稼ぐことができたら続くとは思います。ただ、そのお金を稼げるかどうかはやってみないとわかりません。一方で、やりたいかやりたくないかはやる前からわかりますよね。

—— やりたいかやりたくないかは、確かにすぐにわかりますね!

元々、私は好きなことを迷わずやってきたタイプで、悩んだことがあまりありません。やりたいことをやることには躊躇をしない性格。よく「なんでそういうキャリアになったのか」を聞かれるのですが、やりたいからやっただけなんです。

—— 「やりたいことををやる」。当たり前のようですが難しい気もします。

もちろん客観的にみて危ない場合はやらないことも多くあります。わたし自身、前職がゲーム会社で、その前は広告代理店に勤めていました。全くの別業種ですが、サッカーゲームが好きだったので、色々な会社にサッカーゲームの企画を持ち込みで提案していました。実際にその企画は、十億円規模の大規模ゲームプロジェクトとしてリリースし、川平慈英さんを起用した全国ネットのTVCMなどを実施しています。価値観次第だと思いますが、ぜひ読者のみなさんもキャリアを考える際の一例として、参考にしてみてください。

—— 貴重なお話をありがとうございました。

まずはチェック!

SFCからもバス1本の辻堂にオフィスがある点も見逃せない。気になった方は、こちらから応募の申し込みができるので、ぜひ一度、のぞいてみてほしい。