さて、再来週から新学期が始まる。
新入生諸君は、今、どんな気持ちでいるのだろう。
大学での新しい出会いに期待を膨らませ、ワクワクしているのだろうか。
あるいは友達ができるか不安でしかたなく、ビクビクしているだろうか。

1年生の頃の私は、後者だった。
「友達ができなきゃ大学生活は終わりだ、絶対に失敗できない。」と、なぜか当時は強く思い込んでいた。その癖、人付き合いは苦手ときている。

緊張ゆえにアドレナリンが出たのか、大学では今まで以上に話しかけることができた。
しかし夜になるとどっと疲れがこみ上げ、また朝は「今日こそ致命的な失敗をするのでは」と怖くて泣きそうになりながら電車に乗った。そんな日々が一週間ほど続く。

ここまでネガティブな新入生は、もしかしたら私ぐらいだったかもしれない。
だが、もし貴方が私と同様の恐怖を抱えているのなら、是非とも伝えたいことがある。

それは、SFCでは、ぼっちでも普通に生きていけるということだ。
たとえ友達づくりに失敗したって、死にゃしないのである。
だから、そんなに怖がらなくていい。

SFC生は単独行動が基本

まず知ってほしいのは、SFCでは一人での行動が当たり前だということだ。
だから、単独行動をしても浮いちゃうことは全くない。

食堂を見回しても、いわゆる「ぼっち飯」の人は大勢いる。
私も一人でかま玉うどんを何度も食べている。
講義に関しても、過半数は一人で講義を受けてるんじゃないかな。 
(講義の種類にもよるけど)

これには履修制度が関係している。

知ってる人もいるかもしれないが、SFCは履修に関する制限が少ない。
コマを考慮しなければ、300以上の講義から好きなものを選びとれる。
(実際は抽選による履修選抜などがあるが……その話は、また別の機会に)

だから、時間割は人によって全く違う。
そのため、友達がたくさんいようとも、講義や食事の時間が被らないことは多いのだ。
 
友達と一緒じゃないとヤダ!というタイプの人間には厳しい環境だが、むしろ周りの目を気にして疲弊するタイプの人間にはありがたい環境である。

この記事に興味を持ち読んでくれている貴方は後者だと推測するが、いかがだろうか?
 

クラスなんて、馴染む前に解散だ

SFCガイドを読み「クラス」の存在を知った貴方は、クラスに馴染めるかどうか気を揉んでいるかもしれない。

でも心配ご無用。

クラスはなんと1年の春学期で終わりなのだ。

秋学期にはクラス単位で受ける授業はなく、2年生以降クラスが編成されることはない。
しかも一緒に受ける授業も語学・情報基礎1・体育1の3つのみ。
14学則はクラス重視と言われているが、
中学高校や他大学と比べると大したことないのである。

詳しくは以下の記事の後半を参照。

90分×週2-3回しか会わない上にたかが3ヶ月で解散なのだから、
「仲良くなれなくて当たり前、友好関係築けたらめっけもん」ぐらいの心持ちでいればよいのだ。
もしかしたら語学が第二外国語のクラスは事情が違うかもしれないが、
私は英語クラスに所属していたため詳しくは分からない。その点はあしからず。

体育1も14回耐えればお終い 体育1も14回耐えればお終い

頼れる情報網? インターネット

「SFCでは、1人でいても居心地悪くはないことは理解できた。
でも交友関係が狭いと情報が入らなくて困るんじゃない?」

そんな疑問を抱いた貴方は、実に鋭い。情報は重要だ。

自分で考え行動せねばならないSFCでは、情報の切れ目が命の切れ目である。
だが恐れる必要はない。我々には強い味方がいる。

ほら、貴方も今まさに使ってるだろう?

そう……インターネットだ!

たとえば、Twitter。

SFC生の多くはTwitterを使っている(個人的見解)ので、
情報収集ツールとして有効活用できる。
Twitterのメリットは、大学に関する情報が素早く手に入ることだ。
Twitterのおかげで、家を出る前に休講だと気づいたこともあった。

SFC生のアカウントをフォローするだけ(いわゆる「ROM専」)でも十分役立つ。
アカウントを作っておいて、損はない。

SNSなんて大嫌いだ、触りたくもない!という人は、
SFCに関する情報をまとめているサイトを探してみよう。

もちろん、ここ「SFC CLIP」もその一つ。
SFCに関するニュースやイベントはもちろん、
履修申告の日程や申告方法なども掲載している。
毎週金曜日の夜に更新しているので、ぜひ利用してほしい。

ただし、どのような方法を取るにしても、その情報が正しいかの確認を怠らないように。
ソースを確認してこそ、一流のSFC生だ。なーんてね。

気楽に行こうぜ

というわけで、友達が出来なくても学生生活は楽しめるのである。
なので、怯える必要は全くないのだ!
この記事を読み、新入生である貴方の恐怖が少しでも紛れてくれれば幸いである。

……けれど、ここだけの話、案外友達は簡単にできるものです。
だって、みんな一人で不安だから。

最初は情報交換するだけの関係も、気付けばジョークを言い合う仲になる場合もある。
あるいは、勢いあまってバスで話しかけたあの子と、
情報基礎2で再会して課題に一緒に取り組んだりとかね。
自分がサークルのメンバーと酒のみながら語り合うなんて、
2年前には夢にも思ってなかった。

もちろん友達なんか居なくたって、SFCは楽しい。
でも、ちょっとだけ勇気を出して動いてみると、大学生活はさらに豊かになる。
なので新入生諸君、胃が痛くならない程度に友達作りを頑張ることを勧める。

気楽に行こうぜ。大丈夫、失敗したって死にゃしないから。

健闘を祈る。

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