11日(水)、SBCセンターでSFC生の様々なマイ・プロジェクトの発表会、「しぇあぷろ!」が開催された。飛び入り登壇者1名を含めて計6名の登壇者が大学内外での取り組みについて発表した。

「大学でやりたいことを見つけ、実現させるきっかけに」

今回の「しぇあぷろ!」を企画したのは、鈴木寛研究会所属の門野力也さん(環3)。「隣の人がすごいことをやっているかもしれないキャンパスだからこそ、そのことを知らずにいるのはもったいない。大学でやりたいことを見つけ、実現させるきっかけとなれば」と開催に込めた思いを話した。当日、会場は立ち見が出るほどの賑わいをみせた。

学生たちがプロジェクトを発表 飛び入り参加者も

「どうやったら伝わるか」を本気で考える4日間。 「メディアキャンプ」

最初の登壇者は高橋弦さん(総4)。代表を務めるプロジェクト「メディアキャンプ」について発表した。「メディアキャンプ」は、大学生が撮影や編集の技術を一から学び、4日間の合宿で映像作品を完成させる短期集中型合宿だ。講師として現場で活躍しているジャーナリストや映画監督を招き、作品の講評まで行う。

高橋さんは、「SNSなどを使って、誰もが発信者になれる時代にはなったが、本当に伝わっているとは限らない。当事者目線での発信を大切にしたこのキャンプでそのやり方を学んで欲しい」と語った。8月に開催される次回のキャンプでは、地方創生がテーマの映像作成セミナーを開く予定だそうだ。

熱く語る高橋さん(総4)

熱く語る高橋さん(総4)

社会についてより現実的に考えられるようになる 「宗教社会学」

続いて、上山信一研究会にて社会思想を学んでいる阪本弘輝(総3)さんの発表。「自分の研究は座学だから場違いに感じる」と笑いを誘いながらも、宗教社会学についてユーモラスに発表した。

特に、「キリスト教徒は世界人口の約33%なのに、日本人の約0.03%でしかない。これはキリスト教徒が日本で三度の弾圧を経験したからのみならず、もともと一神教の風土がないから」というキリスト教が日本に根づかない理由に関する考察は、聞き手を惹きつけた。古臭いものと思われがちな社会思想であるが、「自分自身強い関心を持っている政治について、現実的な目線で考えさせられる」と自身の研究の魅力について語った。

究極のエンターテイメント! 「テクえろVRプロジェクト」

「テクノロジーで世界をエロくしたいと考え、テクえろボーイを名乗っています」と話すのは池芳将(環4)さん。「"エロい"の定義は、ワクワクとトキメキを与える衝撃であり、変な意味ではない」と語った。アイドルなどエンタメコンテンツの女の子が好きで、様々なコンテンツのメディア運営をしている。現在はVR、360度コンテンツを扱うプロジェクトを発足し、今後様々な所とコラボしていく予定だそうだ。

プロジェクトベースドラーニングを中高生に 「FROM PROJECT」

増渕翔(総3)さんは自身が立ち上げ、幅広い研究会が参加している「FROM PROJECT(ふろぷろ)」について発表した。「FROM PROJECT」の活動は、増渕さんの所属する鈴木寛研究会と同じプロジェクトベースドラーニングの授業を、中高生向けに行うというものだ。プロジェクトベースドラーニングとは、チームで一つの課題に挑戦し、解決する学習法だ。増渕さんが中高生に挑戦の機会を与えるモチベーションは、中高生の時、学年の成績トップしか所属しない模擬国連の部活に成績が低いながらも飛び込み、世界大会まで出場した経験からきているという。

「SFCでこのFROM PROJECTを文化にしたい。継続的に皆がFROM PROJECTに入って皆の母校や故郷で授業をする。皆のストーリーを聞いて地元の高校生達がSFCを受験する。そうすることでSFC生の縦のつながりだけじゃなく、横のつながりもできてくる」と夢を語った。

今回唯一の飛び入り登壇者! 「バス列について」

データを見せながら発表する司さん(環3)

データを見せながら発表する司さん(環3)

当イベントの開催をSNSで知った司隆さん(環3)は、予定されていた5名の発表の間に飛び入りで登壇。都市とデータの研究をするためにSFCに入学したという司さんは、SFC入学後に湘南台駅-SFC間のバス列の混雑を体感、高校の頃に読んだ渋滞学の本を思い出し、バス列について研究を始めたという。参加型センシングなどで収集したバス列の待ち時間のデータを公開。参加者は驚きの声を上げた。

被災した熊本県・大分県を支援 「Youth Action for Kumamoto」

最後の登壇者は、Facebookグループ「Youth Action for Kumamoto」立ち上げ人の1人、古川拓(環境4年)さん。東日本大震災の復興支援にも関わっていた古川さんは、当時のボランティア団体の人脈を活かし、熊本地震発生からわずか数時間で協力者と情報を集めた。彼らが作成した、各避難所にどんな物資が足りないかといった情報が確認できる「災害情報マップ」は今やほとんどの避難所が活用している。

交流通してつながれる場を 今後も「しぇあぷろ!」は開催予定

発表後、登壇者と参加者が交流する座談会も。

発表後、登壇者と参加者が交流する座談会も。

発表が終わった後は、登壇者と参加者が自由に交流を深める座談会が実施された。それぞれに興味の湧いたプロジェクトの話をしたり、逆に自分のアイディアを登壇者に相談したりと。本イベントならではの交流がおこなわれ、さっそく連絡先を交換している1年生も多くいた。

「SFCには面白い人がたくさんいるのに、つながっているのは研究会やサークル内だけのように思います。自由に、『私は面白いことやってるよ』と発表できる場があればと考え、しぇあぷろ!を開催しました」という門野さんの狙いはうまくいったようだ。

今後も「しぇあぷろ!」は開催される予定なので、興味がある人はぜひFacebookページ を確認してみよう。

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