2005年11月に開設を予定していたインキュベーション施設「慶應藤沢イノベーションビレッジ」(略称:SFC-IV)がついに2006年3月にオープンする。本計画は、慶應義塾大学、独立行政法人中小企業基盤整備機構、神奈川県、藤沢市の4者が連携して2003年から進められてきた。


 東京大学や早稲田大学にも類似施設があるが、学生が入居する例はまだ少ない。大学発ベンチャーの成功モデルを作ることを目的とするSIVアントレプレナー・ラボラトリが中心となって積極的に学生起業家を育ててきたSFCとしては、学生や卒業生の入居支援にも意欲的に取り組む姿勢だ。
 施設賃貸の申込受付に先立って、まず、施設に関心のある学生を対象とした交流会「SIV Student and Mentor's Social Dinner」が24日(月)18:30よりSFCで行なわれる。さらに中小機構と共催で開かれる第1回説明会が28日(金)18:30より、SFCで開かれる。内容は施設の概要と入居の説明、飯盛義徳 環境情報学部専任講師や櫻田周三 総合政策学部看護医療学部講師ほか、SFCの教職員や学生の発表など。第2回は11月1日(火)より、東京21cクラブで、実際に入居を希望しているベンチャー企業によるビジネスモデルのプレゼンテーションとSIVラボ、メンター三田会、施設IMによる具体的な支援内容の提案がパネルディスカッション形式で発表される。それぞれ、参加申込の手続きが異なるので注意が必要だ(詳細は文末のリンクを参照)。
 SFC-IVは地上2階建。約35室の賃貸オフィスが整備済みのほか、オープン後は常駐するインキュベーションマネージャーによるビジネス支援(ビジネスプランの書き方やマーケティングサポートなど)を行う。入居者には慶應義塾の研究者、教職員、学生、藤沢市内の企業などが想定されており、11月21日(月)から賃貸申込受付が開始される。