10日(月)、SFC Open Research Forum(以降、ORF)2006の会場の1つでもある丸の内ビル7階丸ビルホールにて、プレセッション『SFCがORF(オープンリサーチフォーラム)という場にて発信する"現代リアル学"』が開催された。

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今年度の実行委員長を務める國領二郎総合政策学部教授と副委員長をつとめる小檜山賢二政策・メディア研究科教授により、今回のORF2006のコンセプトや、六本木ヒルズから丸の内に会場を移して挑戦する意義などについて、主に協賛企業に向けたパネルディスカッションが行われた。
 今回のORFでは、共同研究の成果を発表するという従来の方法をとらない。企業と連携して現代の世の中が抱えている問題を解決する新しい方法を考えた上で、丸の内というビジネスの中心地で実験していきたい、という意気込みが強調された。
 具体的に進行中のプロジェクトの一例として、企業側から「未来の教室」という大枠のテーマが提案され、大学内でそのテーマに関心のある各分野の研究者が1つのプロジェクトチームを結成した事例が挙げられた。その他にも、何か新しい事をしてみたいという企業側のアプローチがあれば様々な研究者が集結するという、昨今のSFCの多岐に渡る研究活動が紹介された。
 また、現段階での会場展開案も示された。主要な展示会場となる、丸ビル1階から3階の吹き抜け部、同7・8階の丸ビルホール・コンファレンススクエア、TOKIAのガレリアの他、丸の内界隈に点在するディスプレイで映し出される「丸の内VISION」や、丸の内の街頭もORFの会場となる。
 今回、司会を務めた梅嶋真樹政策・メディア研究科講師は、「ORFはまさに"場"です。ここで何が生まれるかはまさにSFCの住人に掛っています。加えて、SFCなので外とのネットワークから協働を生み出したいですね。その意味で丸の内という、日本の中心地のひとつであるけれど、これまでSFCと馴染みが薄かった地域とネットワークが広がろうとしているのを感じます。積極的に参加してください。僕にメールでコンタクトしてくれても歓迎です」とコメントした。
 ORF2006は、11月22日(水)、23日(祝)に開催される。
ORF会場レポート

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今回のセッションが行われた丸ビルホールもORFの会場。メインセッションの会場になることが予想される。

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同ビル1階のMarucubeは一辺30mの立方体型空間。3階の回廊と共に、華やかな展示になることだろう。
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2つのビルに挟まれる形のTOKIAのガレリア。天井が高く、未来の家などの大規模な展示が予定されている。

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丸の内VISIONは丸の内の至るところで放映されている。

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丸の内の街角が、SFCの力で未来の都市になるのか。

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手前が三菱ビル、奥が丸ビル。ビルの枠を超えて、複数の会場が点在する。