6日(水)、ι23にて「新入生歓迎の集い実行委員会 事務局(以降、新歓実)」提案による「来年度、新歓を行いたい団体は来て下さい会議」(主催:湘南自治会)が開催された。


 当日は、人員不足により解散する新歓実にかわり、来春の新入生勧誘活動を取り仕切る合議体のような組織を、既存の団体から複数の立候補を募って設置するための事前説明会となった。
 新歓パンフレットの作成や各団体が使用する教室の管理等の作業を請け負ってきた新歓実が、今年度をもって解散することとなった背景には、深刻な人員不足がある。今春の新歓実は実質1名。このまま運営団体がなくなってしまった場合には、来年度からの新歓活動の許可がおりない恐れもあるということで、会議では、以下の4点が提案された。
●参加団体の中から、新歓の運営を行う団体の立候補を募る(締切: 12月20日)。(立候補団体は、サークルの新歓担当とは別に運営担当者を輩出する)
●運営団体(最大5団体、立候補多数の場合は合議)の合議による新歓システムを提案する。
●新歓だけに専念する事務局員は置かない。運営団体5団体の新歓運営担当者と、必要であれば各団体メンバーの手によって新歓活動を運営する。
●任期は、次期運営団体を選出するまで。
(以上、配布資料より作成)
 これまで当然のように新歓活動を行ってきた各団体にとっては寝耳に水、という感も否めない提案内容のようだが、2006年度の新歓実を実質1人で務めた谷本大樹さんは、「(新システムを提案した理由は)現在の人数不足ということもありますが、新歓に対する各団体の意識を高める、という意図も含まれています。新歓があって当たり前という風潮がありますが、本来新歓はそれによって利益を被る各団体同士で管理するものだと思います。少々荒療治になりますが、これを機に新歓に対する意識を高めてもらえれば嬉しいです」とSFC CLIPにコメントを寄せた。
 ちなみに14日(木)時点で、運営団体に立候補しているのはたったの1団体。立候補は20日(水)まで受け付けられているが、2団体以上集まらない場合は、来春の新歓活動ができなくなるかもしれない。
■「来年度、新歓を行いたい団体は来て下さい会議」での質疑応答の内容(ログより抜粋)
Q「2006年度収入に関して、BBQやグラウンドがあるものの、支出に関してそれらの記述がないのだが。」
A「グラウンドについては、小額ながらそこに書かれているとおり。BBQの備品については、数年おきに買い換えるということが言われているが、今年は備品を購入しないと決定したために、費用の支出はない。
Q「次の新歓実に対し、引継ぎはやってくれるのか?」
A「資料にもあるとおり、引継ぎは谷本より確実に行う予定である。なおSFCで新歓実が発足できなかった場合、日吉のオリエンテーション実行委員会に引き継ぐ予定である。」
Q「教室使用代とはなにか?この金額は何に使われているのか?」
A「教室を使用することそのものにお金がかかっているというよりかは、教室を使用される団体にはより多く運営費用を負担していただく、ということ。」
Q「SFCでの新歓が開催されず日吉で参加する場合、説明会は日吉とSFCとで別個に行われるのか?」
A「オリエン実は今週土曜日にすでに説明会を予定しています。別物です。しかし2007年度新歓実が発足に至らなかった場合、オリエン実に本日の参加票など引継ぎを行います。」
Q「応募するサークルの規模について制限はありますか?」
A「大規模な団体に限るなど、規模については特に問わない」
Q「期日までに集まらなかった場合、二次募集はしないのか?」
A「その後の時間的に余裕がないので、募集しない方向で考えています」
Q「任期が次の年の新歓実を選ぶまでとあるが、どのように選ぶのか?」
A「民衆的にやっていただければ、2007年度の方の自由に選抜方法などを考えてください。今後運営規約に組みこむことも検討しています」
Q「今までの新歓実の選出方法について教えてください」
A「現実として、今までは"やりたい"という勇者が現れるか、事務室から個人に押し付けられるか、どちらかだった」
Q「要望だが、20日まで時間があるので、"現在応募している数"を定期的に公表してほしい」
A「1週間ごとに公開します。また1団体だけの立候補では成り立たず、合議でなければならない。"3団体以上いるなら"などの条件つき応募についても検討している」
Q「運営方針について(たとえば教室使用料を無料にするなど)対立する場合はどうするのか?」
A「団体間の政治に関しては、関知しません」
Q「湘南自治会ってなんですか?」
A「今年立ち上げた組織です。全学生が自治会費として750円徴収されているものが、現在ではすべて三田の全塾自治会に搾取されている事実。SFCでは体制が整っていないため、それらの補助費をもらえていないが、今後それらを整えるために活動している。メンバーは6人程度、随時募集中です」
Q「運営団体が5団体までで、各団体から1人を出すということは、1人-5人の体制となるということですか?」
A「代表者として1人を出し、議論をするということであり、その裏での実務作業は、その人数に限らない。前日までの準備作業であれば、たとえば5人でも余裕あると思うが、当日の管理についてはある程度人数も必要かとも思う」