タイトルと時間以外の情報なしで始まった、このゲリラセッション「断面の触感」。実行委員のみならず、国領学部長、中村修教授に熊坂教授、最後は村井学部長も登場などなど……ORF最後の最後で1番盛り上がったこのセッションを、写真を交えて紹介する。


 オープンスペースにORF中1番の人だかりが出来た。パネリストには田中浩也環境情報学部准教授、加藤文俊環境情報学部准教授、中澤仁環境情報学部専任講師などのORF実行委員が集結した。

スーパーエンジニア集結

SFC生には「つぶやく技術」が足りない!?

まずは今年のORFに欠かせないキーワード「Twitter」について。実はTwitterを活用しようと提案したのは田中准教授なのだが、加藤准教授以外は、あまりTwitterを利用していないという。田中准教授は、忙しいためつぶやけないそうだが、逆に忙しいからこそ、脳内から漏れ出す、アウトプットできない何かが、つぶやきとなって出るという意見も出た。
 また、情報系の教員や学生が多く発言するかと思いきや、ハッシュタグによる分析の結果、社会学系からの発言が活発だったという。情報系の教員や学生にとってTwitter利用は当たり前だが、そうでない人たちにとっては目新しいツール。ORFを機にTwitterをメディアとして活用できるようになり、珍しさも手伝って社会学系のつぶやきが活発になったのかも知れない、とのことだ。

国領学部長、乱入

国領学部長「ORFトップページで、色んな研究会が色んなことをつぶやいて、みんなが動いていることが分かって良かったんじゃないか」
 しかし、Twitter活用については、まだ活用しきれていない部分もあったという。PASMOやSuicaなどのFeliCaカードをタッチするとTwitterが利用できるという展示物が各所にあったが、なかなか利用は伸びなかった。SFC CLIPの調査によるとSFC生の4割がTwitterを利用しているということだったが、まだまだコミュニケーションツールとして、Twitterを活用できている人は少ないのではといった声も。中澤専任講師は「もしかしたら、つぶやきという高度な技術を、SFC生が身につけていないのでは」と述べた。

村井学部長、乱入

SFCらしい会場レイアウトとは…

また、会場のレイアウトについての意見も多く出た。毎年ORFはどこに何があるかわかりにくく、待ち合わせすら難しい。しかし今年は4つのゾーンにわけ、通りごとに名前もつけられているので、目当てのブースも探しやすい。また入口では、棒で床から生やしたiPod touchに触れながら、どこに何があるか、また今何が行われているかが分かるORFnaviも用意されている。
 しかし、「どこに何があるわかりやすい展示や、ぱっと見てわかる研究はSFC的にどうなのか。発見する喜びを感じてもらったり、見たい展示に食らいついて貰うくらいの方が面白いんじゃないか」という意見もあった。熊坂教授曰く、「ショッピングセンターのようなレイアウトなんてあほだ。ぐちゃぐちゃにして、死ぬ気で探すくらいがちょうどいい」とのこと。

実行委員長を直接指名!?

中村教授、乱入

最後は中村修教授が乱入。田中准教授に対して、「人のふんどしで仕事をしてる場合じゃない。自分の道でいかなきゃ」と来年のORF実行委員長に直接指名する場面も。これにて今年のORFは幕を閉じた。また来年にも期待したい。