6日(水)任期満了に伴う、総合政策学部長、環境情報学部長と政策・メディア研究科委員長の3選挙が行われ、いずれも現職が当選した。任期は2011年10月1日-2013年9月30日となる。


 総合政策学部長選挙には國領二郎総合政策学部教授、河添健総合政策学部教授の2名が立候補し、現職の國領教授が当選。2期連続の当選となった。
 環境情報学部長選挙には、村井純環境情報学部教授、徳田英幸環境情報学部教授、冨田勝環境情報学部教授、清木康環境情報学部教授の4名が立候補。現職の村井教授が当選した。こちらも2期連続。
 村井氏は義塾理工学部を卒業された後、開設当初からSFCで教鞭を取っている。また、東日本大震災後にはネットワークインフラの復旧のために尽力した。
 政策メディア研究科委員長選挙には、徳田教授、國領教授、村井教授、清木教授の4名が学部長選挙と重複して立候補。現職である徳田教授が当選した。こちらも2期連続の当選。
 今回、いずれの選挙においても1回の投票で当選者が決まり、波乱や混乱はなかった模様。また、当選者とそれ以外の候補者とではかなり大きな差がついていた。
 現職の再任は、未来創造塾計画やハウスプロジェクトなどのSFCの現在の方向性が教授陣の中で一定の支持を得られ、共有されていると見ることができる。
 その一方で学生からは、学生の意見が反映されないことに対する不満や、挑戦のない無難な結果だという声も一部で聞かれた。
【國領二郎(こくりょう・じろう)氏】<総合政策学部長>
 1959年生まれ。82年に東京大学経済学部経営学科を卒業。ハーバード大学経営学博士。日本電信電話公社、日本電信電話株式会社、慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授を経て、同大学総合政策学部教授に。2005年よりSFC研究所長を務め、09年より現職。専門は経営情報システム。
【村井純(むらい・じゅん)氏】<環境情報学部長>
 1955年生まれ。慶應義塾大学工学部数理工学科を卒業。同大学大学院工学研究科博士課程、東京工業大学総合情報処理センター助手、東京大学大型計算機センター助手を経て、慶應義塾大学環境情報学部教授に。99年から2005年までSFC研究所長、05年から09年5月まで常任理事を務め、09年より現職。専門はコンピュータコミュニケーション、オペレーティングシステム。
【徳田英幸(とくだ・ひでゆき)氏】<政策・メディア研究科委員長>
 1952年生まれ。75年に慶應義塾大学工学部管理工学科を卒業。同大学大学院工学研究科修士課程、ウォータールー大学大学院博士課程、カーネギーメロン大学計算機科学科Senior Research Computer Scientistを経て、慶應義塾大学環境情報学部教授に。2001年から07年まで政策・メディア研究科委員長、07年より環境情報学部長、09年より政策・メディア研究科委員長を務める。専門は計算機科学、分散システムなど。