ORF2日目のプロジェクトセッション「アカデミーキャンプ2011 ~こどもだちの笑顔、そして2012へ」。東日本大震災やそれに伴う原発事故などにより、福島の子供たちは屋外で遊ぶ機会を奪われている。そんな彼らのために開催された「アカデミーキャンプ2011」の詳細に迫る。


■パネリスト
・斉藤賢爾政策・メディア研究科特任講師
・南政樹駒澤大学講師
・プロジェクト結コンソーシアム 
・日本YMCA同盟
他学生

ゲスト2

まず斉藤講師は、アカデミーキャンプは福島の子供たちに静岡県の富士山のふもとの大自然の元でのびのび遊んでもらうことと、これからを生きていく力をつけてもらうことを目的としたものであると述べた。また、アカデミーキャンプには大学生のボランティアがグループリーダーとなる制度があるとのこと。その制度によって、キャンプは子供たちと大学生との学び合いの場になった。

ゲスト1

続いてYMCAの黒沢さんは、現在福島ではグラウンドに仮設住宅が建設されているため、子供たちが運動をできなくなってしまったことに言及。子供たちが自由に遊べる場が必要だと述べた。
 次に、実際にアカデミーキャンプに参加した学生リーダーの方々の感想。
後上さん(環3)は子供たちととても仲良くなり、別れるときには涙を浮かべるような仲になっていた、と述べた。

ゲスト3

他にも、学生たちからは子供たちの何気ない会話が楽しかった、子供たちから逆に元気をもらった、などの声が聞かれた。
 南講師によると、アカデミーキャンプは東日本大震災の復興支援プロジェクトであると同時に、子供たちに生き抜く力を身につけさせることを目的としたものでもあるとのこと。本当の意味で被災地を将来的に復興させていくのは被災地の子供たちの生き抜く力である、と語った。
 また、アカデミーキャンプはマイクロソフト・JR等大手企業のスポンサーの方々の協力も受けている。福島の家族とボランティアの学生、スポンサーという3者を結びつける役割を果たしたとのこと。

ゲスト4

最後に、「アカデミーキャンプは大学生にとって子供たちと学ぶ場であり、子供たちにとってはバトンをつなぐ場である」、という南講師の言葉でセッションは締めくくられた。