11月30日(火)、七夕祭実行委員会は第22回七夕祭参加団体に対してメールで義務保証金の返還が遅れている経緯について説明し、謝罪した。

会計担当者と音信不通状態に

 七夕祭実行委員会(以下七夕実)は、参加団体から預った義務保証金を当初10月中に返還する予定であると七夕祭総会でアナウンスしていた。しかし七夕実によると、予算管理を行う会計担当者と長期間に渡って連絡が取れなくなり、返還すべき義務保証金を予算から引き出すことが不可能な状態に陥っていた。

 そのため、七夕実は当該会計担当者を解任、予算の管理権限を別の人物に委譲した。これによって、義務保証金の返還ができる体裁が整ったとのこと。現在、各団体へ返還する義務保証金の計算は完了しており、7日(水)と8日(木)の2日間で返還が実施される予定となった。

 以上のように返還に向けて準備が進められているが、12月まで返還がずれ込んだことに関して、七夕実は各参加団体にメール上で謝罪した。

 なお、義務保証金とは、七夕祭への参加にあたり各参加団体が七夕祭実行委員会に預けるお金のことで、1参加団体につき5000円。ゴミの捨て方など、準備や撤去の際に七夕実側の指示に従わないと、返還額が減額される。

楽しい学園祭はしっかりとした金銭管理があってこそ

 今年の七夕祭には計96団体が参加した。仮にすべての団体に満額の返還となると、96団体×5000円で48万円。実際は減額があるので40万円前後であると推測されるが、とても大きな金額の返還が遅れたことは間違いない。

 七夕実などの学生団体は学生によって運営されている。学生の本分は学業である。それゆえ、運営に関する多少のミスは大目に見られることもあるが、これだけの額となると責任は免れないだろう。

 今回の件は音信不通になった会計担当者だけではなく、任命した七夕実にも責任がある。仕事の割り振りミス、人選の失敗は学生団体につきものだが、大きな額のお金を扱う立場には慎重な人選を行うべきだ。反省すべき点は来年の執行部へ引き継ぎを行い、信頼を回復するよう、しっかりと運営してほしい。

 もっとも、今年の七夕祭が素晴らしいものだったことは記憶に新しい。だからこそ、確実な金銭管理を必要だ。楽しい学園祭はきっちりとしたとした運営があってこそである。