7月21日、SFC内の2つのサークルにおいて盗難事件が発生した。被害に遭ったのは、アカペラサークルのK.O.E.と、アルティメットサークルのHUSKIESで、被害額は合計20万円を越えるとの見方もある。SFC CLIP編集部は、今回被害に遭ったサークルの関係者と、学生生活担当に話を伺った。

被害額は計20万円以上!? 外部犯か、学生か……



部室棟



 HUSKIESは7月21日のサークル活動中に被害に遭った。関係者からの情報によると、盗難が発覚したのは、15:00頃に部員が部室に戻った時だという。被害に遭ったのは、HUSKIES部員3人で、それぞれ部室に置いてあった財布の中から現金合計10万9千円が抜き取られていた。部員の一人が14:00頃に財布の中身を確認していることから、犯人が犯行に及んだ時間は14:00から15:00までの間と見られている。

 アカペラサークルK.O.E.は、コンサートを控えた待ち時間中に被害を受けた。男子生徒の財布のみが狙われた。被害額は定かになっていないが、荷物を置いていた男子部員のほぼ全員が被害に遭っていることから、被害総額は10万円を越えると思われる。

 両事件の犯行時間が重なっている点、手口が酷似している点などから、同一人物の犯行と予想されているが、未だに犯人は特定されていない。今のところ外部犯と考えられており、犯人特定は難しそうだ。

大学側の対策は?



 現状で大学側としては、注意喚起しかできない状況にあるという。SFCは広大な敷地を持ったキャンパスゆえに、キャンパスにやってくる人間を一人一人チェックすることが難しく、また、カメラを増やしたり、警備員を増やしたりするにしても限界がある。そのため、慶應の他キャンパスに比べ盗難が多く、特に人の出入りが多い春学期は盗難が後を絶えないのだという。

学生生活

 

 今回の事件に関しては、学事側も大学の管理責任者として把握はしている。しかし、盗難事件は現行犯以外で検挙することは難しいため、事件後の対応は警察が担当するとのことだ。
 「キャンパスは決して安全な場所ではないという自覚を持って欲しいと思っています。今回の事件もそうですが、徹底した自己管理ができていれば盗難の8割以上が防げるはずです」学事担当者は語る。
 学事側では、今後も看板、貼り紙による注意喚起を続けていくという。

学校内で盗難に遭ったら?


 学生生活担当窓口は、学事に報告するのが先だ、と学生に訴えている。警察に通報するかどうかは被害者の自由だが、いきなりキャンパスに警察が押し掛けてしまうと学校側も混乱してしまう。盗難が分かっても慌てずに、まずは学生生活窓口に盗難被害の報告をしよう。

かばん

 

 後が耐えないキャンパス内での盗難。「自分は大丈夫」と思わずに、常日頃から私物を放置しないよう気をつけてほしい。大学を私的な場所だと思ってはいけない。身の回りに注意して、行動しよう。