12日(土)、アーティストの黒崎真音さんが、秋祭のイベント「黒崎真音 SPECIAL TALK LIVE」に登場した。黒崎さんは、トークと生ライブを披露。SFC生や外部からの来場者を楽しませた。


 黒崎さんは、アーティストとして数多くの有名アニメの主題歌を担当。現在放送中のアニメ「東京レイヴンズ」の主題歌、「X-encounter」を11月6日にリリースする予定だ。


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「モンハンは心の活力、乙女ゲーは心の支え…」黒崎氏の私生活に迫るトークショー


 全身黒の衣装に身を包んだ黒崎さんが舞台袖から登場すると、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が起きた。トークは、司会の女性の質問に、黒崎さんが答えるという形で進められた。
 また、SFCは初めてという黒崎さんは、キャンパスの広さに少々驚いた様子。「入り口がたくさんあって、迷っちゃいました(笑)。でも、建物が凄く綺麗で、感動しました」。
 

Q. 歌手を目指したきっかけは?


 家族が音楽好きだったため、子供の頃からエレクトーンを演奏するなど音楽には親しみがありました。テレビで歌手やアイドルの方が歌ったり踊ったりするのを見て、「私もこういう人になりたい!」と思ったのが最初のきっかけです。
 その後、アニメソングに出会い、ライブの一体感に魅せられて、本格的にアニメソングのシンガーを志すようになりました。家族から反対されたり、壁にぶつかることも多くあったんですが、勢いだけで今までやってきました!

Q. ゲームがお好きとのことですが、どんなゲームで遊んでいるんですか?


 最近は、「モンスターハンター(以下、モンハン)」にハマっています! 時間さえあればやっていて、ブログにもプレイ日記を書いています。現実の友達があまりいないので(笑)、オンラインでの協力プレイがメインですね。この間中国に行ったんですが、現地の人ともモンハンの話でコミュニケーションが取れました。
 また、乙女ゲームも好きです。乙女ゲームというのは、女の子が主人公で、男性のキャラクターと恋愛をするシミュレーションゲームです。ゲームとはいえ、色々勉強になることも多く、心なしか女子力もアップしたような…。
 一度、ゲームの中のガソリンスタンドで働いている男子に本気で恋をしてしまって、現実にガソリンスタンドの面接を受けに行ったこともあります。のめり込むと、キャラクターが現実に居るような気がしちゃうんです(笑)。
 私にとって、モンハンは心の活力で、乙女ゲームは癒しというか、心の居場所ですね。

Q. アニメソングを多くリリースされていますが、やはりアニメもお好きなんですか?


 大好きです! 「ジョジョの奇妙な冒険」や、「ローゼンメイデン」は昔から好きですし、最近は「ダンガンロンパ」にハマっています。また、現在放送中のものでは、私が主題歌を担当させて頂いた「東京レイヴンズ」はもちろんですが、他にも「俺の脳内選択肢が学園ラブコメを全力で邪魔している」というギャグアニメがお気に入りです。

Q. 最近海外に行かれたとのことですが、現地の様子はいかがでした?


 台湾と中国に行きました。台湾の方は、日本語のトークをすごく良く理解してくれて、笑いどころも分かってくれるほどでした。
 中国ではアニメファンの集まるイベントに参加したんですが、日本のアニメのコスプレをしている方や、日本のプロ野球談義でイベントスタッフと盛り上がる方など、日本の文化が広く浸透していることを実感しました!
 現地の食べ物には、珍しいものも多かったですね。食事会でヘビを出されて、最初は何か分からずに食べたんですが、後からカミングアウトされました(笑)。魚のような味で、意外と美味しかったです。逆に、ワニは独特な臭いが気になり、食べ辛かったですね。

Q. 新曲「X-encounter」のリリースが迫っていますが、タイアップのアニメ「東京レイヴンズ」は見ていらっしゃいますか?


 もちろんです。ローカル局での放送も含め、毎回3度は見て録画もしています(笑)。オープニングの映像がとても格好良いです。現代を舞台に、陰陽師をテーマにしたストーリーが展開されるんですが、登場人物が皆キャラ立ちしていて、とても魅力的です。
 主題歌の「X-encounter」は、私が自ら作詞をさせて頂きました。曲を聞いた時にアニメのシーンが思い浮かぶようなものにしよう、と心掛けました。主人公がとにかくガッツのある男の子なのですが、彼の意志を歌詞にしたためるような気持ちで書きました。

思わぬトラブルも!? 熱狂のライブ


 トークショーが終了すると、色紙のプレゼントが行われ、幸運な3名の観客が黒崎さんから宛名入りのサイン色紙を手渡された。
 その後、いよいよお待ちかねのライブが始まる。「UNDER/SHAFT」「X-encounter」「メモリーズ・ラスト」の3曲が披露された。θ館のステージ上で激しく踊りながら歌う黒崎さんの姿に、集まった観客は熱狂。席から立ち上がってペンライトを振り回し、盛り上がった。熱心なファンと思われる観客のグループが音頭を取ると、「ワン、ツー、スリー!」と、息のあった掛け声を送る場面も見られた。
 また、1曲目終了後、舞台袖に戻った黒崎さんの衣装が破損するというトラブルが発生。一瞬会場には戸惑いの空気が流れたものの、司会者がトークで場を繋ぐ。止むなく私服で再登場した黒崎さんが「ごめんなさぁーい!」と謝罪すると、観客も暖かい拍手で迎え入れた。

 つめかけた観客の多くが黒崎さんのファンだったようで、とてもアットホームな温かいイベントとなった。これを機に、きっと黒崎真音ファンが増えたに違いない。今後の活躍に注目だ。