1日(土)、ファミリーマート藤沢慶応大学前店が11月20日(木)の9:00に閉店することが公式に発表された。同店は、以前あったam/pm慶応大学藤沢キャンパス前店を改装し、2010年9月24日オープン。4年間に渡ってSFC生たちの生活を支えてきた。閉店後は従業員などを入れ替え、ローソン湘南遠藤店があった場所に移転する予定だ。

開店当時のファミリーマート藤沢慶応前店

ネットで報じられた突然の閉店・移転 広がる驚きの声

ファミリーマートが閉店・移転するという情報は、多くのSFC生たちを驚かせた。同時に、ツイッター上では「SFC下ファミマ移転って、死を感じてる」など、同店舗がなくなることによる不便を訴えるツイートが多数見られた。夜通し残留する学生の多いSFCにとって、最寄りの24時間営業のコンビニエンスストアは、まさに灯台のような存在であった。それが、一体なぜ突然移転してしまうのだろうか。

やはり少し遠くなってしまう

売上が上昇「もっと良い場所に」―なぜ移転を行うのか

今回の閉店・移転に関して、ファミリーマート藤沢慶応大学前店の店長に取材したところ、「悪い意味での閉店ではなく、逆に売り上げが上がったために、もっと良い場所に移転することになりました」とのこと。現在の店舗は駐車スペースが狭く、クルマで来店する客にとって不便であるため、移転することになった。
 移転先のローソン湘南遠藤店跡では、店舗敷地の東側にあった民家の土地を買い取り、駐車場を拡大。これにより10台以上の乗用車が駐車できるスペースが確保され、大型車が駐車可能なスペースも用意している。クルマで来店する客の利便性を良くすることで、更なる収益アップを狙うようだ。
 なお、現在ファミリーマートがある場所の跡地に関しては、現時点でどうなるか未定だという。

開店当時のファミリーマート藤沢慶応前店の様子

しかし、その立地で正解なのか―SFC生の利便性を切り捨て

今回の移転により、湘南藤沢メディアセンター前から新しい店舗までの距離は、直線距離でも1.2km、徒歩15分前後かかり、坂道を上っていかなければならなくなる。湘南台駅方面へ向かう車線側にあるため、SFC生が通学途中に立ち寄るのも難しい。果たして、SFC生の利便性を大きく下げてまで、クルマで来店する客がもたらす利益が以前より上回るのかは疑問である。
 

スリーエフ遠藤店が新たな灯台となるのか

今回の移転のニュースと同時に話題に上がったのが、スリーエフ遠藤店である。SFC中高の裏に位置し、キャンパスからは徒歩5分程度。24時間営業でタバコなども取り扱っている。今までファミリーマートの陰にあり、目立たぬ存在であったが、今回の一件で一躍脚光を浴びることとなった。今後、残留するSFC生の多くが、スリーエフを利用することになるかもしれない。

スリーエフ遠藤店はファミリーマートとは逆方向にある。

最後に、ファミリーマート藤沢慶応前店の店長よりSFC生にメッセージが。「今までご利用ありがとうございました。今度は少し遠くなってしまうのですが、新しいファミリーマートにも、ぜひご来店ください」とのこと。
 いつもそこにあるのが当たり前になっていたお店が移転してしまうというのは寂しいが、新しくなった店舗にも、ぜひとも足を運んでみたい。