いつもSFCを綺麗にしてくれている方々。いったいどんな人たちなんだろう。SFC生なら一度は思う疑問。waseda隊員が調べて参りました。Θ(シータ)館に2階があること、みなさんはご存知でしたか?


 授業がない日でもなぜか学校にいるwaseda隊員。ちょうど目の前にいたオレンジとブルーの方々を見て、「この人たちはいつもどこにいるんだろう」という疑問を持ったわけです。問題を発見したら解決しなければなりません。そう、SFCに従順です。
「正体を暴いてやる!!」
どこか間違った使命感に燃えたwaseda隊員。明らかに怪しい追跡の末、シータ館にたどり着きました。初めて見る2階への階段。こんなところにあったのかと思いつつ、恐る恐る昇ると…。目の前にあったのはジブリに出てきそうな機械室。そして両側には2つの部屋を確認。その右側の部屋にオレンジのおばさんたちがいるではありませんか。

ほんのちょっとの遠慮を胸に秘め、waseda隊員はずかずかと部屋に入り、取材を始めるのでした。
(今回、取材に協力していただいたのは相鉄企業の方々です。貴重なお時間を割いていただき大変ありがとうございました)
隊員
「働いている時間や人数などを教えてください」

おばさん
「時間は8時から始まって、お昼に帰っちゃう人もいるんだけど、5時までね。人数は全部で30人ぐらい。曜日は学校に合わせてだから、祭日と日曜日はお休み」
隊員
「お昼はどうなさってるんですか?」

おばさん
「お手製のお弁当持ってくる人は休憩室で食べる。たまにはサブウェイを利用する人もいるけどね。サブウェイ行ったり生協行ったり。でもほとんどお手製。みんな主婦だから(笑)」
隊員
「皆さんは地元の方だったりするんですか? 」

おばさん
「みんな地元よ。でないと8時から5時まで勤められないじゃない。小田急沿線とか、相模線沿線とかね」
隊員
「学生と交流することはありますか?」

おばさん
「学生さんとはあまり交流しちゃいけないの」
隊員
「え、いけないんですか?」

おばさん
「私たちから見たら、学生さんと言うより、お客様なんですよ。お客様だから、丁寧に対応します(笑)。でも七夕祭とか見に行ったりするけどね。ただ私語が、いけないだけなの」
隊員
「そうなんですか。もっと交流したいなとか、実は学生側が思ってたりします(笑)。掃除をされていて、驚いたことってありますか? なんだこのゴミはみたいな」

おばさん
「あのね、ゴミの中にカッターとか危ない物が入ってたりするの。あとタバコの吸殻ね。分かるように仕分けして欲しいのよ。ゴミの中に一緒に入れてあるとケガをするじゃない。割れたコップとか、なんでもゴミ箱に捨てちゃうから。あ、あとは飲み物もそうね。ラーメンのおつゆとかも捨ててほしい。それと、ガムもね。くるんでから捨ててもらいたい。便器の中にも入ってたり、どうしてあんな所に捨てちゃうのかしら」
隊員
「便器の中に!? それは困りますね。危険なものだってちょっと気をつければいいのに。あと、学生で特に印象に残ってる人はいますか?」

おばさん
「いたわよ。ずっと袴を着てた人。もういないけど、袴に下駄を履いてたの」
隊員
「ほんとですか?(笑)すごいなあ。研究室とかに行くと、朝とか寝てる学生がいたりとか」

おばさん
「いっぱいいる。眠そうな顔して。特別教室もいっぱいいる。起こしていいのか分からないから、そこだけ避けて掃除するの。かわいそうだからね」
隊員
「あはは、すみません。ありがとうございます(笑)」

おばさん
「うん。みんながんばってるんだからさ。教室だって寝てる人いるけど、どうしたらいいか分からないもん。ドア開けた時に頭があったらいけないからね。ほんとにこっそりこっそりやらなくちゃいけない。おっかない時あるわね。うわーって思うとき」
隊員
「そうですね。僕も前、教室で起こされました(笑)。ところで、皆さんは自分たちのことをどういう風に呼ばれてるんですか? 僕らはなんかこう、オレンジの人とかって(苦笑)」

おばさん
「オレンジの人(笑)。おばちゃんとかが多いんでしょう。制服が変わると今はオレンジの人なんて呼ばれてるのね。なかなかオシャレじゃない? あと、おばさんっていうのが多いね。おばさーんとかって。清掃の方って呼ばれる時もあったり、そんなもんじゃない?」
隊員
「なるほど、分かりました。ありがとうございます。だいぶ謎が解けました」

おばさん
「え、謎だったんですか?」
隊員
「そうですね。皆さんどういう人たちなんだろうってけっこう思ってたんです」

おばさん
「だいたいみんなきれいな人しかいない(笑)」
隊員
「ですよね!! みなさんお若い。おばさんって呼んじゃ悪いですね」

おばさん
「若い。もちろんそうよ。でも、みんなのおふくろさんみたいって言われたりもするわ(笑)」

ゴミをゴミ箱に捨てればそれを誰かが片付ける。塾生たるものそれくらいの想像はできるはずです。ほんのちょっとの気遣い。それを忘れないようにしましょう。なお、SFCには相鉄企業の他に、ブルーの制服を着たかぎ屋。芝生の手入れなどをしてくださっている慶緑産業の方々もいます。
 一つ謎が解けすっきりしたwaseda隊員。やっと家路に着くのでした。

SFCは今日も良いお天気です。