Suicaで改札を通過するときの、ピッ!という電子音をカスタマイズするサービス、『オトノリ』。自分だけの通過音をテーマに「jeki企画コンペティション」で最優秀賞を受賞した企画だ。今回、SFC CLIP編集部は渋谷駅で行われた『オトノリ』体験イベントを取材した。

「jeki企画コンペティション」は、大学生らに広告の社会的意義を理解してもうらうことが目的。今回はモバイルSuicaの普及促進をテーマに、広告コミュニケーション企画案を募集した。結果『オトノリ』を提案した鈴木雅陽さん(政・メ)・六反孝幸さん(環3)らのイルカさんチームが、見事最優秀賞を受賞した。

2月21日に渋谷駅構内で行われた『オトノリ』体験イベントでは、アプリケーションの組み込まれた体験用改札機が設置され、参加者は用意されたモバイルSuicaを手に自分だけの通過音を楽しんだ。通過音として用意されたのは、犬の声や効果音からメイド喫茶をイメージしたものまでさまざま。体験ブース周辺は、多くの通行人らが物珍しげに立ち止まるなど、人々の関心の高さがうかがえた。

今回の感想を聞くと、鈴木さんは「自分たちの企画が人々に広まるのはうれしい。」とコメント。六反さんは「企業の方々の前でプレゼンを行い、実際に形になるのは楽しい。『オトノリ』を単なる情報デザインとして考えるだけでなく、プロモーションとしての効果を今後は考えていきたい。」と語った。