「いつでもどこでも誰もが、手軽に参加できる国際協力を」
 今週は第5回目。中島研究会のAVECプロジェクトでは、市民とNGOとをつなぐ国際協力のポータルサイトづくりを進めている。岩崎めぐみさん(総合政策4年)と斉藤夏子さん(総合政策4年)に話を聞いてみた。


 彼女たちが進める、ITを活用した<市民による参加型国際協力>とは何だろうか。
活動内容を教えてください。
 AVECはAmazing Voyage to Every Cultureのことで、市民とNGOとをつなぐ国際協力のポータルサイトです。開発途上国の現状をひとりでも多くの人に知ってもらい、誰もが国際協力にいつでもどこでも手軽に参加できるようにしたいと考えています。
 総務庁の調査によれば、日本には、ボランティア活動に参加したいと思っている人が3人に1人いるそうですが、実際はというと、そんなに普及していない。それってもったいないと思いませんか?
 私たちのねらいは、<市民による参加型国際協力>です。
  サイト内にいくつかの「入り口」を設けることで、より多くの人に国際協力の関心を持ってもらうのが狙いです。<見る、知る、買う、体験する>という様々な形での参加ができるよう、サイト内に効果的な工夫をこらしているんですよ。
そのうちいくつかを紹介してもらえますか?
 AVECの目玉は3つです。
  1つ目は、バーチャルジャーニー。メールマガジンです。登録すると、利用者の分身がネット上で世界旅行し、その先々からメッセージを送ってきてくれるしくみです。利用者は、NGO活動員による開発途上国の現状を「見て」、海外を「知る」わけです。
  2つ目は、フェアトレード。現地の特産品や民芸品を扱う店を紹介し、利用者は商品を「買う」ことができます。利益が途中でピンハネされることなく、そのまま現地の生産者に還元されるのがフェアトレードの商品です。私もそうなんですが、海外旅行に行くとつい買い物をしてしまいますよね。そして時代は、まさにアジアンブーム。それに沸く若者層を取り込もうと思っています。
 そして最後に、ボランティアやワークキャンプ募集です。海外を見て知って、買い物をしたら、そのまま国際協力を「体験する」のもどうぞ!です。
  街で見かけるファッション・グルメ・旅・スポーツ・音楽には、海外生まれが多いですよね。まずは身の回りのストリート情報から、現地への興味を持ってもらって、そこから何らかの問題意識を感じてもらう。そこからNGOへ参加し、実際に国際協力の行動につなげていく。その道筋を私たちはネットの特性を生かして作りたいと思っています。
なぜAVECを立ち上げようと思ったんですか?
 
  NGOと一般市民に立ちはだかる壁を壊したい。世間で言われているほどNGOは上手に機能しているわけではない。ひとつひとつのNGOは閉鎖的で、横同士のつながりがないんです。人手が足りなくて、情報発信までに手が回っていない。だから日本では、NGOといってもあまり馴染みがないんでしょう。
 私は小さい頃からアメリカに住んでいたこともあって、NGOに参加する機会も多かったのですが、貧しい人の役に立ちたいというより、世界のいろんな国の人たちと話がしたい。ただ、それだけなんです。国際協力には、いかに初めの一歩を踏み出してもらうかが重要で、レストランも雑貨も、海外を知るきっかけに過ぎない。
今後の活動の予定は?
 学生や若者が集まる渋谷・原宿・青山を中心に、多くの大学生に認知させる広報を考えています。将来的には、NGO同士を連携させ、コミュニケーション手段として応用できるようなサイトにしようかと思っています。
どのような人を募集していますか?
 私たちは今後、NGO団体やお店との連携を進め、WEBサイトの作成や、メール配信のデータベース構築などにも取り組んでいくつもりです。
  エンタテインメント情報は、学生が集まる渋谷・原宿・青山周辺の情報を掲載していきたいと思っています。そこでSFCからも、その情報提供者として協力していただける人を募集します。
 <募集>
 ・海外旅行が好きな人。特に貧乏旅行、長旅好き歓迎!
 ・メールマガジン(旅日記)の作成に興味のある人
 ・NGOとのコネクションを持っている人
 ・渋谷、原宿、青山近辺に詳しい人
 ・レストラン、スポーツ、音楽、雑貨などの穴場情報に詳しい人。
  地域はタイ、インド、アフリカ、無国籍な
 
研究発表の場/メディアは何ですか?
 毎週火曜日の4限、5限です。http://compress.sfc.keio.ac.jp/ でも研究内容を公開しています。
どこにアクセスすればよいのでしょう?
以下のメンバーのいずれかにお願いします。知人がいれば、直接コンタクトを取ってくださるとうれしいです。
・林まい(代表) t98766mh@sfc.keio.ac.jp
・神谷沙里   s98911sk@sfc.keio.ac.jp
・斉藤夏子  s98414ns@sfc.keio.ac.jp
・林れい  t98770rh@sfc.keio.ac.jp
・岩崎めぐみ s98116mi@sfc.keio.ac.jp
・和智純一郎  t98075jw@sfc.keio.ac.jp
・西村慶太  kn@sfc.keio.ac.jp
最後にひとことPRをおねがいします。
多くの国のNGOと関わりを持っていると、スタディツアーへの参加や、貧乏旅行の訪問先などで得られるものも、きっと多いと思いますよ。これをきっかけに、貴重な旅の経験や思い出を手紙として世に発信してみるのはいかがでしょうか。
サイトオープン8月に向けて、着々と準備中です。新しい国際協力の形にご期待ください。