今回は、ワシントンプログラムの最終回です!過去2回分を読んで頂ければ分かりますが、当プログラムへの参加者は既にスタンフォードプログラムか東南アジアプログラムに参加した学生です。前回はスタンフォード参加経験のある学生の方のお話だったので、今回は東南アジアに参加した方から別の視点でのお話を聞いて見ました。また、ワシントンプログラムでは個人の興味に従って活動もかなり異なるので、感想や思い出などが様々でとても面白いですよ!


(1)全体の感想
 私は以前、ALCに参加した経験はなく東南アジアプログラムのみ参加しましたがプログラムは全体的に、東南アジアプログラムのアメリカ版に近いと感じました。一方で、ALC参加者にとっては、ホストやタイワニーズと再び生活を送る同窓会のような雰囲気だったという意見もあります。
 3週間弱という短く、限られた時間の中で、西から東へ渡り、アメリカの代表的なメディアから地域活動団体との話し合い、ボランティア経験、mutual fund訪問まで、毎日幅広い経験を積むことができて新鮮かつチャレンジングでした。
 私自身は現地法人やNPOの方、スタンフォードの教授らと議論し講義を受けながら、実践的に英語を用いて、自分なりの視点を磨くことができたと感じています。
(2)ワシントンプログラムで得たもの
 自分の興味、私は合衆国憲法のゼミに入っていたので、具体的なケースの話やロースクールの教授の話はずいぶん聞き入っちゃいました。個人的 には初めてのスタンフォードで最初のスタンフォードでは大学選任のキャリアディベロップメント(日本の就職担当に近い人)に携わっている方がいらして、キャリアシートを自分の価値基準に照らし合わせて、台湾の友達やホ ストを交えてグループで議論したのが面白かったかな。個性が生まれる背景を垣間見ることができました。
(3) 印象に残った場所やイベントなど具体的にお願いします。
 無数にあるので選別しがたいのが本音ですが、サンノゼフェスティバルのボランティアは非常に面白かったです。私はビールや飲料水を売っていたのですが、現地の陽気なおじさん、おばさんに混じってそれぞれのボランテ ィアに参加した背景を聞きながら、わいわい飲んだビールの味は格別でし た。
(4) 小話
 プログラムとは関係ないにしろ、昨年夏のテロ事件は一番強く印象に残っています。 テロ直前、プログラムの一貫としてメリーランド州の高校で若い高校生たちと一緒に授業を受けていたのですが、突然、校内放送からWTCに飛行機が激突し、ファイヤーボールになったビルの映像が飛び込んできました。
 もちろん学校は即座に休校、私たちワシントンプログラムのメンバーもステイ先のD.Cに戻れず一日郊外に宿泊しました。メンバーは皆安全に非難 することはできたのですが、非常事態にも関わらず、スタッフや高校関係者の気配りが行き届いていたこと、また誘導する際の手際が素晴らしくよかっ たこと、そして私たちの安全を保障するためにホストや主催者の皆さんが 寝る間を惜しんで必死に行動してくれたことにとても感動しました。
 あと私、料理好きなので時間があれば、バスや電車を乗りついでシスコ やD.C、スタンフォード周辺の安くておしいいものを探しにでかけていまし た。一番おいしかったのはシスコにあったタイ風フェットチーネかな。最近うちでも同じ味に近いものを再現できるようになりました。
 それからホストや台湾の友達と、大学在学中の勉強時間について話していましたが、スタンフォードの学生は平均夜中の3時ぐらいまで勉強してい るそうです。しかもノートは手放したり、貸したりしてはならない財産だと聞 いて、キャリア志向の高さやモチベーションの高さを改めて知り、刺激を受 けました。
(5) 改善してほしいところ
 個人的には、ALCもしくは東南アジアプログラム参加経験は選考になくてもいいのではないかと考えています。またアクティビティのくじ制度はくじ運の弱い私には辛いです。基本的に、メディアや省庁、企業訪問は人数が制限されるため参加できる回数が限られます。その際に、個人の興味うんぬんより運で決まるのは、ちょっとつらかったです。
(6) その他付け加えたいこと、HP情報など。
 詳しく勉強したいことがあるなら、日本にいたほうが勉強はできます。しかしもし、世界の現場で何が起きているのか、肌で感じたいならこのプログラ ムは無限にチャンスを提供してくれていると思います。