SFC内の盗難事件について特集する当企画。第2回である今回は、今年度から体育館の更衣室に設置された鍵つきロッカーについて、体育主任である佐々木三男・環境情報学部教授にお話を伺った。


 体育館での盗難件数は2001年度秋から急増、年間通して見ると33件と、SFC内全体の盗難件数のうち半数を超える数字となった。これを受け大学側は、「盗難ゼロ」を目標に、今年度よりラップトップコンピュータなどの貴重品が盗まれることへの対策として、更衣室に鍵つきロッカーを設置した。
 更衣室に設置されたロッカーは120個。体育の授業は1時限中最大4コマまで行われること、一回の授業に30人ほど出席することを考えると、一人一つの鍵つきロッカーを使用するのに十分な数だ。鍵の管理は、鍵管理を専門として行うため各曜日ごとに設置されるSAが担当する。(記事最後に募集告知有り)現時点では人数不足の為、体育担当教員が実技現場で鍵と貴重品を管理することで対処している。通常は履修者全員に対して荷物全てを実技現場へ持ってくるよう指示を行うが、ラップトップなどの大きな荷物に関しては、名前を控えてロッカーの鍵を貸し、そこに荷物を入れるというシステムだ。
 非常勤の教員を含めた全教員にに対して、4月第1週に体育担当の全教員を合わせて行った会議で、運用情報の伝達は済ませてある。さらに、事故や盗難などに対処する為に曜日ごとに設置されている専任教員が、新たな連絡事項を教員に伝達するという情報共有体制を整えている。ゴールデンウィーク連休明けから実際に運用を開始し、現在の利用状況は1時限中で大体30人程度となっている。
 更衣室は、体育を受講する学生だけでなくシャワールームの利用者など、不特定多数の学生が出入りする。佐々木教授は「更衣室は着替えのみを行う場所であって、荷物は基本的に置かないようにして欲しい。盗難を防止するため、学生自身が自己管理を徹底する必要がある」と学生に呼びかけた。
<鍵管理担当SA募集>
 体育科では、授業時・それ以外の時間に鍵の管理を行う鍵担当SAを現在募集中。体育のSA経験は問わない。興味を持った学生は、体育館トレーニングルーム奥の体育SAのミーティングルームまで。