24日(月)1限θ館で、「プロジェクト総合講座B」の授業の一環として慶應義塾大学名誉教授の高橋潤二郎氏が、「21世紀へのメッセージ~グローバルスタンダードをめぐる物語~」を演題に講演を行った。講演のなかで高橋氏は、グローバル化に伴う社会の揺らぎ、グローバルスタンダードをめぐる論議、科学技術基本計画におけるSFCの意義、スタンダードの形成と発展について熱く語った。スタンダードの新たな提唱者として、組織と対等な個人を説明するなかで「フリーエージェント社会の到来」という本を学生に紹介した。


 そして、SFCの課題として、「イデオロギー対立の解消、開かれたスタン ダード形成の確立、組織と対等な個人の育成、アカデミックベンチャーの展開」を挙げた。
 なお、この講義の模様は下記のWEBで見ることができる。
《プロフィール紹介》
【高橋 潤二郎(たかはし・じゅんじろう)氏】
 1936年生まれ、1958年慶應義塾大学経済学部卒、1960年同大学院経済学研究科修士課程、1963年同大学院経済学研究科博士課程を修了し、1966年同大学学経済学部助教授、1970年教授になり、1990年同大学環境情報学部教授、1993年同大学常任理事、2001年同大学名誉教授を歴任し、今年3月定年退職。
その他、東京大学、東北大学、イリノイ大学、トロント大学、ケンブリッジ大学兼任講師を歴任。