ドイツ語研修特集第3回目の今回は、昨年の夏にエアフルト大学でのサマースクールに参加した学生にインタビューしてみました。世界各国、とりわけ東欧諸国の学生との交流で得た新たな刺激や、みんなで各国の料理をごちそうしあったり、古い町並みや森を散策したり、大聖堂で歌劇を聞いたりと、研修の魅力をたっぷり紹介してくれいます!
 研修への参加を考えている人はもちろんのこと、今までドイツに触れる機会がなかった人でも十分に楽しめる内容だと思いますので、是非読んでみて下さい。

1. 全体の感想と、研修で得たこと

昨年の8月に3週間、エアフルト大学(Erfurt Universitaet)のサマースクールに参加しました。思い出すとまず出てくる感想は、「とても楽しかった!」ということです。世界中から来た沢山の学生と友達になれただけでなく、去年の夏に得た思い出は、私の中にずっと息づいていくことと思います。研修で一番仲のよかったイタリア人の女の子とは、今でもずっとコンタクトをとっています。私は、高校3年生の時に3週間ほど滞在したこともあり、ドイツ語がある程度できたので、初めての滞在ではいろいろ大変なこともありましたが、今回は特に大きな苦労もなくただただ楽しいばかりでした。
 エアフルトはチューリンゲン州の州都で、ドイツのちょうど中央に位置する街です。州都といってもこじんまりしているので、1ヶ月でほぼ街の全体を制覇できます。また、旧東独だったこともあってロシアやポーランド、バルト三国などからの奨学生が多い所でした。彼らは、「奨学金なしではとても留学なんてできない」といったような人たちで、その分非常に勉強熱心で優秀だったので、「お金があるからなんとなく来れる」日本人とは一味違った刺激を与えてくれました。
 滞在中は、古い町並みを友達とゆっくり散策したり、ケバブを食べ歩いたり、大聖堂でオープンエアーの歌劇を見たりしました。どのサマースクールにも、エクスカーションといって近くの町や森へみんなで出かける小旅行のような企画があると思うので、それらに奮って参加することをお勧めします。エクスカーションではクラス以外の人とも仲良くなれるし、貴重な経験ができると思いますよ。

2. 研修中の面白いエピソードなど

ドイツの夏はとても気まぐれです。緯度で見ると北海道より高いところに位置するので夏が短いのも納得できますが、現地に着いた当初は涼しいというよりはむしろ寒いくらいでした。なので、やっと晴れた日にはあまりに嬉しくて、みんなで1日中日光浴をし、一気 に真っ黒になるほど焼けてしまいました。
 いずれにせよドイツは、天気のいい日は30℃以上になったりもしますが、雨の日や夜は一気に冷え込んだりするので、9月にサマースクールに参加するのであれば、防寒具もきちんと用意していったほうがいいと思います。
 滞在中のめずらしい経験としては、エアフルトにいる知り合いが記者をやっていたので、そのインタビューを受けて雑誌に載ったことです。「日本人は毎日寿司を食べてるってほんと?」と聞かれ、驚いてしまいましたが。
 また、仲良しグループのみんなで各国の料理をごちそうし合う"International Night"というのを何度か企画しました。そこで、私もおにぎりと肉じゃがを披露!肉じゃがはドイツでも簡単に作れるし、味にもくせがないので大好評でした。友達が作ってくれたイタリアのパスタとスペインのトルティーヤは絶品でした!

3. 改善点してほしい点など

学生寮と大学がそれぞれ街の両端に位置するので、通学時間は路面電車を乗り継いで約30分と、最初はやや遠く感じらる距離でしたが、いつもSFCまで通っているわけですし、慣れてしまえばどうってことありません。
 寮は1人部屋か2人部屋かを希望でき、キッチンは階で共同でした。キッチンには台所用品が揃っていると聞いていたのですが、実際には何もなく、みんなでお鍋やお皿を買うことになってしまったので、そこら辺は事前に知っておきたかったです。

4. その他、コメントがありましたらお願いします。(HP情報なども)

言語を習得するには、やはり一度その土地に行ってみるのが一番手っ取り早いと思います。また、研修に参加すると言葉を学べるだけでなく、文化的背景や人々の生活にもじかに触れることができるので、その効果も増すと思います。SFCのインテンシブの授業は「使えるドイツ語」を提供していると好評なので、インテンシブやベーシックの授業を履修した方は、その力を試すつもりで是非参加してみて下さい!
 ドイツの大学のほとんどがホームページを持っています。ドイツ語か、場合によっては英語もあるので、事前にいろいろ調べることができます。
〔ドイツの大学に関する情報サイト〕
http://www.his.de/doku/hochschu/hochschu.htm
上記サイト内のリストに、ドイツのほぼ全ての大学が掲載されてい ます。興味のある大学や学校のホームページにいってみてください。