湘南台とSFCや周辺地域を運行する湘南コミュニティバス事業計画が打ち切りになることが明らかになった。4月中にも公式に発表される予定。


 この計画は、家本賢太郎さん(環3)が中心となって2002年にNPO法人を設立、プロジェクトがスタートした。すでに資金・人材集めが行われており、運行路線・本数など具体的な事項も決定していた。今回の中止にあたり、NPO法人が集めた資金は、全額返還する予定だという。
 この計画中止の背景には、数多くの規制や、既存のバス運営会社との兼ね合いがあったものとみられ、「規制と役所にはこの私のスキルと経験では勝てませんでした」と同氏はコメントした。
 また、3月16日(火)に国土交通省関東運輸局が発表した「平成16年度公共交通活性化総合プログラム」も中止の一因となった。この中で「藤沢西北地域における新しいバスシステムの導入」と題し、湘南台駅西口から慶應義塾大学バスターミナルまでの区間の連接バスの導入と、バスターミナルから藤沢市西北部の交通不便地域にフィーダ路線型と呼ばれるバスシステムの構築を検討するとある。このため、家本さんの計画していた湘南コミュニティバスと事業内容が重なる格好となっていた。