11日(日)、本格的な夏の気配を感じさせる曇り空の日曜日、SFCのアカペラサークルKOEのサマーコンサートがθ館で開催された。映像のトラブルで開始時間が遅れるハプニングはあったものの、夏の思い出を彩る“花火”をコンセプトに、13ものバンドが計21曲のナンバーをのびのびと歌った。


 歌われる曲の雰囲気も多種多様で、思わず体を動かしてしまうようなアップテンポなナンバーから思わず聞き入ってしまうようなスローナンバー、雰囲気満点のエロティックなナンバー、観客から自然と笑いが巻き起こったコミカルなナンバーなどがあった。他にも、観客も一緒になり開場全体で声を張り上げたナンバー、学生レベルとは思えない迫力あるヴォイスパーカッションのソロ、ダンスサークルW+I&Sとのコラボレーションなど、開始から終わりまで観客を飽きさせることなく駆け抜けていくような、盛りだくさんの内容だった。
 コンサートの締めくくりには、KOEの全メンバーが舞台に上がり、アンコールを含む二曲を歌った。中には涙ぐみながら歌うメンバーの姿も見られ、今回の舞台に注ぐ彼らの意気込みと達成感を感じさせた。その意気込みと観客を楽しませようという真摯な想いが、観客から自然な笑いと拍手と歓声を引きだしたのであろう。また、部員自身にとっても、今回のコンサートがコンセプトである花火のように、忘れられない大切な思い出となっていくことだろう。
 今後のKOEの活動にも期待を感じさせるようなクオリティーの高いコンサートだったといえるだろう。