慶應義塾大学と、独立行政法人中小企業基盤整備機構が共同で計画している、インキュベーション施設の立地位置が決定した。場所は、看護医療学部へ行く道を約100メートル歩いた向かって右側。また、インキュベーション施設整備と事業推進に関して、慶應義塾大学とインターネット総合研究所(以下IRI)が協力体制を整えることで合意した。IRIの具体的な協力内容としては、施設の建設用地取得費用の一部等に充当する寄附金を拠出するほか、施設に入居する起業家への積極的な投資を行う予定。

SFC CLIP編集部の取材に対し、SFCインキュベーション委員会の牧兼充委員は、「大学発ベンチャーの育成のためには、巣立って成功したベンチャーが後輩のベンチャーを応援するような循環が大切。今回インキュベーション施設を開設するにあたってIRIから寄付をいただくことによって、SFCの恩恵を受けたベンチャー企業が後輩を応援する循環の第一歩ができた。スタンフォードやMITなどはこの循環がすでに確立しており、SFCもその方向への大きなステップを踏み出した」と語った。