POM2の活動は、SFCだからこその持ち味が活かされています。様々な分野で学ぶ者同士のコラボレーションです。例えば先日ホームページでいよいよ公開し、現在も開発が続けられている地雷マップの製作過程を例にお話しさせてもらいましょう。(http://www.jirai.org/をぜひご覧下さい!)


 300円のステッカー購入によって地雷原1平方メートルが除去できる、というキャンペーンの仕組みは前回も紹介させてもらいましたが、その際にステッカーに振られたナンバーと地雷原1平方メートルに振られたナンバーの照合によって、例えば「2,222番の自分の土地の地雷除去が行なわれた」ということが確認任?襪里?詫襯泪奪廚任后
 ホームページ上の地雷マップでは地球儀を自由自在に操作でき、地雷原周辺では家一軒一軒が確認できる精度の衛星写真を見ることができ、想像以上にリアルに自分達がステッカーを通して除去しようとする地雷原をイメージすることが出来ます。                    
 この地雷マップの開発は、SFCでGISの研究をしている二人の学生によって行なわれています。彼らと出会うまで、正直言ってしまえば、POMで提供を予定していた当初の地雷マップはイラストがただ表示されるような、とても簡単なものでした。地雷マップは、地雷原を多くの方によりはっきりとイメージしてもらい、地雷問題との新しい向き合い方を提案する、最も重要なコンテンツでしたが、その頃のPOMのメンバーの技術では高度なものはとても制作できず、WEB制作会社に依頼しても、高額となり手が出ませんでした。
 そうした時に出会った二人は、話を聞くなり「それならできます」と言ってラップトップを広げました。そこに表示されたのはグリグリと自由自在に操作できる、リアルな地球儀だったのです。これこそPOMにとって必要な地雷マップでした。
 SFCには本当に様々なことをやっている人達がいる反面、友達同士でもお互いが何をやっているかなかなか共有が出来ていず、断絶しています。しかし、ちょっとしたきっかけでその異分野同士が結びつくと、とても面白いことが起きます。
 前述のお二人は「私は地理情報システム(GIS)や衛星データを、世間でどのように役立てていくかに興味があるので、POMのお話を伺わせて頂いた時には、その場で協力を申し出ました。この機会にGISや衛星データの新たな利用事例を実現できれば、と思っています」(環境情報学部3年宮崎浩之くん)
 「これこそ本当のSFC Version 2.0だ!!」(総合政策学部3年飯塚直くん)と、「まさか自分達が地雷問題にかかわるなんて」と笑いながらも、自分達の技術がコラボレーションによって、今まで思いもしなかった分野でその力を発揮していることにモチベーションを感じているようです。
 他にも著作権について、情報デザインについて、国際問題についてなど、様々な分野で学んでいるごちゃごちゃの集まりだからこそ、逆に地雷問題に対して新鮮な視点で取り組むことが出来ている気がします。
 コラボレーション。SFCだからこその色々な分野のごちゃごちゃしたやりとりが、POMの活動の強みになっています。SFCにいれば何でもないことのように感じることですが、これは、まさしく強みです。
 今、活動に必要なのはWEB制作を学んでいる人です。ぜひ一緒に地雷問題という未知の世界に飛び込んでみませんか?コラボレーションで地雷問題に、社会問題に、新しい風を吹き込みましょう!!
 ご連絡は [email protected] (田中)まで