Ηヴィレッジで寮生発案の球技大会が実施! 「恒例行事を作りたい」寮生の思いから
SFCの体育館で5月20日(日)、Hヴィレッジ寮生が企画したイベント「球技大会」が行われた。今回の球技大会は、Ηヴィレッジ寮生が発案・実行したもので、初の寮生主催イベントとなった。 開寮から約2ヶ月で、少しずつ新しい風が吹いている。
Hヴィレッジ初の寮生企画イベントは球技大会!
球技大会は、各ユニット(＝5人部屋)から代表者1名ずつが集うUL(ユニットリーダー)会議にて、寮生によって企画された。その中の6名は、球技大会実行委員として当日の実行に向けた細かいタイムスケジュールやルールなどの調整を行った。今回の参加人数は74名で、寮生約120名の6割以上が参加する大イベントとなった。
球技大会は午前の部、午後の部に分けて開催され、参加者はHヴィレッジのソルト食堂で昼食を共にした。午前の部ではドッジボールとドッヂビー、午後の部ではソフトバレーが行われた。ハウス混合でチームを組んだり、違うハウスの人同士で相席して昼食を食べたりすることで、新たな交流が生まれる様子が見られた。
発案者の小栗さん「スポーツが得意な人に輝ける機会を」
小栗章太郎さん(環3)はHヴィレッジのRA(レジデント・アシスタント(*))を務めており、球技大会実行委員として主導権を握った。今回は午前の部が終わった時点で、球技大会の実行に深く関わった小栗さんに球技大会発案のきっかけや当日の所感などを幅広く伺った。
(*)留学生と一緒に寮に住み、日々の生活を支援する学生
—— 球技大会を開催しようと思ったきっかけは何ですか？
きっかけは3つあります。1つ目は、まだ寮生同士の交流ができていない実情から、友達や知り合いを増やすきっかけを作りたいと考えたからです。最低限、寮生同士がすれ違った時に挨拶ができるような、「顔見知りの関係」になることを目標にしました。
2つ目は、スポーツが得意な人に輝ける機会を提供したかったからです。今後も様々なイベントを計画していきたいと思っていますが、それぞれ得意分野や興味が異なっているので、それぞれに合わせたイベントを企画すれば、理論的には1人ひとりが輝く機会を一度は持てるはずです。今回はスポーツが好きな人や得意な人に脚光を当てて、その人たちのためにその人たちが主役になれるようなイベントを企画しました。
3つ目は、コロナ禍で大きなイベントを経験できなかった人たちのために、何かをしたいと考えたからです。特に今年度の新入生は、中学3年生の時に新型コロナウイルスが流行しだしたこともあり、高校時代に体育祭や修学旅行などのイベントを経験できなかったという背景があります。そのため、当時できなかったことを楽しめるような機会があれば盛り上がるのではないか、と思ったのが開催のきっかけです。
大会の準備は「とにかく忙しかった」
—— 大会の準備をする上で苦労したことはありましたか？
学事・体育事務・Hヴィレッジの3方面とやりとりするのが大変でした。学事に企画書を提出したり、体育事務と連絡をとって備品確認をしたり、さらにそれをUL会議で共有したりと、とにかく忙しかったです。
他にも、人を集めるのには苦労しました。寮の全体LINEグループやハウスごとのLINEグループで告知してもなかなか見てくれない人がいるので、そういう人たちには個別でアタックしました(笑)。
そのほか種目やルール決め、タイムスケジュールやチーム分けの書類作成など、総じてやることが多かったです。
—— ルール決めなどは細かい調整が大変そうですね。では、午前の部を終えた時点での率直な感想をお伺いしたいです!
ひとまずみんな楽しんでる様子だったので、それは一安心です。ただ、事前準備が不足していてコートの幅や外野の有無、ボールの個数などで微調整があり、初めの方はルールがコロコロ変わってしまって参加者を混乱させてしまいました。そこは次回以降に向けて反省すべき点だと思っています。
でも総じて見るとみんな楽しんでいる様子でしたし、互いに協力してボールを回したり声を掛け合ったりしていたので、当初の目的は達成できたと言っていいと思います。
寮生の「ハウスへの帰属意識」を高めたい
—— 次回以降のイベントの構想があれば教えてください!
球技大会は定期的に開催していく予定です。今回は実行委員の方で準備する時間がなかったのですが、次回からはハウスごとのTシャツや、今回ローズマリーハウスが作成したような横断幕を用意したいです。各ハウスでデザインを練る中で、参加者が自分のハウスへの帰属意識を高めた上で開催できればもっと面白いと思います。
また、スポーツ以外に特化したイベント、例えば音楽が得意な人、好きな人のためにミニコンサートやライブを開きたいです。今回の球技大会のように土日に開催するイベントだと来られない人もいるので、平日のイベントを増やしてより多くの人に参加してもらえたら嬉しいですね。
—— ありがとうございました! 開寮して間もないHヴィレッジが今後どう発展していくのか、楽しみです!